幼馴染を助ける夢

母と二人で旅行している。橋の近くの道の駅のようなところを通る。

駅前に出る。バスに乗る前に、母が荷物預け屋に荷物を預けようとするが、そのために必要な券がない。列に並んでいる人は、100円ショップで発行される黄色い券を持っている。そのショップの分布を調べると、どうやら橋のところまで戻らなければ無いらしい。

石造りの高架の下を通っていく。その高架は東大寺南大門のように天井がせり出て見える作りになっていて、格子状の飾りがついている。見た目も古く、面白いので写真を撮っておきたい。しばらくその場で写真を撮る。そうしていると、ときどき腕が磁石に引っ張られるようになって、動きに不自由を感じる。どうやら、持っているスマホが何らかの地下鉄施設の磁力に引っ張られているのではないかと推測する。

幼馴染の(という設定の実在しない)女の子が道の向こうで助けを呼んでいる。僕の名前を呼んでいるが、実際の名前ではない。ポニョが「そうすけ」と何度も呼んでいるような感じ。僕も合わせて幼くなっているようだが、女の子よりはかなり年長のようでもある。女の子は、横断歩道を渡った向こう岸の近くで遮断機のような構造物に引っかかっているようだ。近寄ってみると、針金が絡まって宙吊りにされている。「なんだ、ほどけばいいだけだな」と思って安心するが、実はそうではなく、一か所だけ有刺鉄線のようなトゲが腰に食い込む引っかかり方をしており、そこを道具で切らないと外せないようになっていた。鉄線を切れるハサミが必要である。

母によれば、この近くに知り合いの店があるため、そこに行って訊けばいいという。その場所の説明を聞いても今ひとつ分からないので、母と一緒に行くことにする。

その店に着く。母は店の人に話しかける。そこは一階が手芸用品店のようで、微妙に宝石店のようなジェントルな雰囲気がある。二階は「揃い物コーナー」と書いてあり、階段を上って見てみる(二階の床までは上がらず、階段の途中まで)と、2個以上でセットになっているオブジェや絵画が置いてあるようだ。階段横にショーウインドーがあり、そこには目玉おやじの像や赤井さしみ氏デザインのクリーチャー、もののけ姫のコダマなどが並んでいる。母が、壁に付いている非常用のハシゴを猛然と上っていく。その上の非常用ボックスに求めるハサミが入っているらしい。僕は踊り場から「落ち着いて」と何度も声をかける。一分一秒を争う事態ではないし、急いで得られるメリットより危険の方が高いではないか。

ハサミを無事入手し、来た道を引き返す。歩道は広く、人が多くにぎやかである。僕と母はお菓子の入った袋を持って歩いていくが、僕がお菓子を食べようとした時、袋を後ろの人に掴まれてしまう。振り向くと、それは人ではなく人の服を着た小熊で、長い爪で袋を引っ掛けている。僕はゾッとしてすぐに袋を手放す。

しばらく歩いてふり返ると、先ほどの熊は人間の子供になっている。僕は「このやろう、さっきはよくも~」と半ば友人のように絡んでいき、背負い投げの真似を仕掛ける。子供は、次はゴリラになることをほのめかす。「咆哮、変身、感染!」などと言って、ゴリラから伝染病が移ることをほのめかしたりする。ふざけあっているようである。歩きながら、次はゴジラになるとほのめかす。