ガトーショコラのようなゾンビの夢

旅行先のような、山あいの住宅街で誰かと話している。家と家の間に空地のようなスペースがある。そこの土壌は泥っぽい。

その泥の中から、ゾンビのような小太りの男性型のものが立ち上がったのが視界の端に見える。同行者は「ああしたものも存在する。こちらが弁えていれば害があるわけではない」というようなことを言う。そのゾンビは泥色をしており、脂肪かチーズのような色の明るい部位もある。カスタードが付いたガトーショコラを強く連想させ、死体というより土っぽさを感じさせる。表情はない(顔のパーツがない)。

同行者は「害はない」といいつつ、ゾンビをなるべく意識しないようにして、ここから歩き去ろうとする。(同行者と僕の区別は曖昧である)僕は、こちらが見ていることを向こうに気付かれてはならないと思う。ゾンビは木々の間に立ちながら、我々の行く方向と並行に動いてくるようだ。

我々は足早に去り、山の方へ駆け上がっていく。それは吉田山のような小さな山であり、上った先に神社がある。上りながら石段を見下ろすと、先ほどゾンビのいた方から百鬼夜行のようなものが追いすがってくる。「ここはそのような土地であり、ああしたものが巡ってくる」と知る。我々は神社の中に駆け込む。

ガラスで怪我をする夢

実家のようなところ。弟や父母がいる。ガラスの何かが割れ、細かいガラス片が自分の手の甲に多数食い込んで怪我をする。痛みを感じながら、食い込んだガラス片を一つ一つつまんで取り除いていく。

支配の首飾りの夢

修学旅行のようなだだっ広い部屋。全裸のセクサロイドと会う。ノベルゲームのように会話選択肢が出る。2つ出ている選択肢は、どちらも彼女の問いと噛み合っていない。とりあえず片方を選ぶが、イベントが進行しない。もう一度やり直して別の方を選ぼうとするが、クリック連打のせいか何かでバグっぽく止まってしまう。

学校(現実にない)の玄関前に車を停めて母を待っている。そこに鶴瓶を一般人にしたような男性教師が現れ、「何の用事ですか」と注意に現れる。僕は咄嗟に「担任の誰誰に用事があって来ました、卒業生です」と言う。具体名を出せば引き下がるかもしれないと思ったからだ。教師はいったん学校内に戻っていく。実際にはカウンセラーか何かに用があって来たのだった。

部屋で寝ていると、前に届いたはずのメールがまとまって再び届く。何かのエラーだろうか。母との会話や、誰かとのスイパラ(スイーツのバイキング)の話がある。

能楽部の部員が就職先のオフィスで席についている。そこで同回生がスイパラの話をしている。彼らの就職先は学校であり、オフィスは僕が昔入ったことのある職員室だった。その空間と、僕が今いる、別の学校の廊下とが繋がっていた。どちらの空間も学校であるため、彼らがうっかり廊下に出てしまうと、違う学校の廊下にワープしてしまう状況となっている。皆それに気づいて面白がる。
 
 
 
デスゲームに母と参加する。市役所のようなところに行って受け付けてもらう。入ると、オレンジと黄色のタイルで彩られたきつい坂がある。滑り落ちてしまいそうな傾斜である。

待合室のようなところで、知らない男がグミをくれる。上の階に上がると、母がミカンとレモンとどちらがいいか訊いてくる。受付でミカンとレモンのグミを2個セットで配布している。ミカンのグミをもらうことにする。そこで、さっきグミをくれた知らない男が再びグミをくれる。人の良さそうなキャラクターで、彼も同行することになる。しかし僕は警戒して、もらったグミは食べないでとっておくことにする。

振り分けの番号をところどころで渡され、その番号に対応した滑り台やチューブを進んでいく。滑り台はゴムかプラスチック製でオレンジ色である。建物を進んでいく。廊下の両脇に、参加者とおぼしき人々が座ったりしている。これまでは何気なくしていたが、デスゲームに参加することを意識して怖くなってくる。エレベーターに乗る。僕が母に「僕が死んだら髪をとっておいてくれ」と言っておいたことについて、母が「身体を保全し続けるのは費用とかが莫大にかかるらしくて厳しい」というような回答をしてくる。僕は「いや、葬式の間もたせるという程度の話だったんだよ」と言う。

地下12階に着く。エレベーターを出ると坂に続いていて、その坂を参加者が自転車で次々と下ってくる。彼らは白い仮面を付けていて不気味である。どうも、この坂を登ることは順路でないように感じられる。母は一人エレベーターに戻ってしまう。ややあって、地下21階と間違えて地下12階に来てしまったことが明らかになり、1階からやり直すことになってしまう。時計を見ると締め切り時刻ぎりぎりになっており、一度通った道を駆け足で再び進んでいく。最後の振り分け番号を渡されながら、カウントダウンの秒読みが始まっている。ギリギリ間に合わない感じだ。

何かがあって、ボス戦に必要らしい究極のお守りを手に入れる。それは首飾りである。

ラスボスの魔女と争い、勝利する。しかし魔女は最後になって、お守りと瓜二つの「支配の首飾り」を取り出してきて、それを僕にかけようとする。これをかけられると魔女の従僕にされてしまう。お守りアイテムを使う機会がなかったため、この危機が伏線回収になっているのだ。宝だと思っていたものが最大の危険となる。僕は身体が動かない。

そこに見知らぬ女子の一団が通りかかり、お守りと「支配の首飾り」とどっちがイケているかの吟味を始める。女子がお守りを選んでくれないと、僕は「支配の首飾り」をかける羽目になる。どちらの首飾りもトルコ石のようなビーズとペンダントトップが付いている。お守りの方はトップが星形である。女子はどちらも安物であると判断するが、どちらも安物なら星形の方がいいかな、といってお守りを僕にかける。そして「支配の首飾り」は女子のうち一人が自分の首にかける。するとその女子は、「あなたに従います」と魔女に言って魔女についていく。

ラカールの呪いの夢

海外ドラマのようなシーン。オフィスの玄関口で銃撃戦になる。学校の玄関のようにロッカーが並んだ空間で、職員は薄青緑色の作業着を着ている。ライス元長官のような黒人の管理職の女性が、忠実な部下の白人女性によって守られ生き残る。部下の方は死に、管理職の女性は決意を胸に抱く。

その後、職場は一見以前と変わりないようでいて、何もかもが変わってしまった。なじみの喫茶店もその例に漏れない。女子会と、それに一人混ざる松重豊と片岡鶴太郎を足して二で割ったような男と、白髪のマスター。これがいつものメンバーだった。彼らはこの店を妙に仰々しい絆とか哲学のように捉えているが、僕にはそれは白々しく思われた。彼らは「始まりのエピソード」を語り、僕はそれを悪意をもって聞いていた。
 
 
僕はCと共に何かの犯罪を実行し、バイクで逃走中である。Cの実家にいったん身を隠す。

一緒に来たQがマリオカートをプレイしている。64のではなく、ハードは分からないが新しいマリオカートである。ゴールは土管に潜り込むようになっている。QはCPUのマリオと2人対戦をし、土管に手をかけながらも一瞬の差でマリオに敗れる。しかし結果画面では同着1位となっており、何らかの処理落ちがあったらしい。

僕もCPUと2人対戦をする。ゴール手前に川を飛び越える場所があり、失敗すると水に落ちてタイムロスとなる。そのあとは柱の周りをらせん状に上っていく坂であり、上りきるとゴールがある。僕は水に落ちてしまい、そこでマリオに抜かれ、後を追いかけて坂を上る形になった。しかし上りきると、そこでスマブラが始まった。動きがスローモーなスマブラである。僕はマリオとルイージを倒して1位になる。

中庭で、64のゼルダのように回転切りで草を刈ってルピーを集める。うまく切ると狐の神様が現れる。そうして収穫した野菜を荷物に詰めて、ここを経つことになった。犯罪での分捕り品よりも野菜の方がはるかに多く、カモフラージュになっている。悪事は今回限りになるらしい。発覚すれば打ち首獄門である。僕は楠木正成のような恰好をしている。

玄関前で、Cの親戚の女性に声をかけられる。法事のような服装である。女性は「今回限りでお生憎さま」というような皮肉を言う。また親戚のお婆さんを引き合いに出し、「あなたも以前会ったことがある人なのに、どこ出身の方か覚えてらっしゃらないの」と嫌味を言う。僕は事情の分からないQを先に行かせ、女性には「僕はC個人と交友を持っているのであり、あなたがたのことを覚える気はない」と伝える。女性は怒る。僕は玄関を出て、バイク置き場で自分のバイクを探す。そこで「事情を知っている相手を怒らせるのはまずかったかな」と思う。
 
 
(これ以降は後から挿入された場面で、Cの実家に時間軸が戻る)

ベッドのある休憩部屋に着き、一息つく。ロッジのようである。CはQに「意味のない呪いを気にするな。自分も昔、親戚にそうした呪いを教えられたことがある」という旨のことを言う。その呪いは「つき殺された門を開けるものは官職に一生就けなくなる」というようなものである。

エスニックな回廊で、Cの親戚の一人であるエスニックな格好の女性が突っかかってくる。彼女には、夫・ラカールから与えられたロケットを開けるべきか開けないべきかについて、何の縁もない人間に尋ねるという癖があった。彼女は知らないが、そのロケットを開けると、妻である彼女は一生冒険に出られなくなってしまう運命となる。それはラカールの呪いである。ラカールは旅先で亡くなり、既にこの世にいないのだが、彼女はそのことも知らない。いつの間にか我々の仲間にはリーリエが加わっており、ラカールの妻はリーリエを特に敵視している。

この呪いの実態は「ラカールの攻撃力が上がり、妻の防御力が下がる」というものである。ラカールが生きていれば、これは夫婦にとって使い道のある魔法なのだが、ラカールが死んだことでデメリットだけが残ってしまったのだ。

リーリエはラカールの妻に「もう我々に構わないでくれ」と言う。これに対し、ラカールの妻は「いや、むしろ我々はライバルになろう」と提案する。

ここで博士が何事かを閃く。博士は我々の仲間であり、阿部寛と福山雅治を足して二で割ったような風貌である。その髪はガサガサしたくせ毛で、頭頂あたりが一部レッドに染められている。博士は閃きによって一晩でテレパシー帽子を開発する。そしてそれをリーリエとラカールの妻に一つずつ被せ、実験を始める。親戚のお婆さんが連れてこられ、お婆さんから二人に頭の中でメッセージを送ってもらう。それをテレパシー帽子で受信するという実験である。

リーリエは元々テレパシーの才能があったため、メッセージを受け取ることに成功する。しかし、ラカールの妻は後出しで「私も同じメッセージを一瞬遅れて受け取った」と主張するのだった。周囲は「困った人だ」というような空気になる。(オチ)

アパタイアル(暴力)の夢

自室ではない室内。知らない女性と自分とGの3人が各自の作業をしている。つまようじが必要になるが、高いつまようじと安いつまようじの二種類がある。安い方は先端が割り損なった割り箸みたいになっていて、用をなさない。ようかんを食べる程度のことには使えそうだが。

想像上のナウシカの映像。パズーが敵地で全裸にされ、魔物にフェラチオされそうになる。その記録映像を、救出されたパズー本人とその母親あるいは女上司が観ている。パズーは気まずい。映像では魔物はやがてドロドロ溶け始め、部屋全体が融解してパズーを取り込み、パン生地みたいな材質の王蟲になる。これが王蟲の生まれる仕組みである。その後、王蟲が死んだ時、パズーはナウシカによってたまたま体内から救出されたらしい。僕は「ナウシカってこういう話なんだ」と思う。

自分は古代文字か何かを読解する任務に就いており、その過程で邪悪な何かに乗っ取られてしまう。そのことについて責められる。

現実とは異なる実家。弟が残した書き置きがある。

        に
       君は
 悪魔専門雑誌である
       が
       ある

のように書かれている。これは当初は僕をさして「君は悪魔専門雑誌である」と書いたのだと思われる。意味するところは「君は悪魔の専門家だろ」というようなことで、僕を励ます意図らしいが、そのままだと悪口にも見えかねないと思ったのか、「君には悪魔専門雑誌がある」と書き換えたようだ。字は汚く乱暴である。

本棚の雑誌について父と話す。全24号のうち10号くらいまでがここにある。それには漫画も載っていて、それは僕が別のところで読んだことのある漫画である。

カラオケの個室。普通のリビングのような内装である。薄暗い。母と祖母がいる。僕はこの後、友人と会ってから何かの仕事に行く予定がある。母も祖母も比較的楽しそうに歌っていて、自分も何か歌いたくなるが、あまり時間をかけると予定に間に合わないかもしれず、迷う。

母がベランダに出る。その途端、母は「ごめん!」と言って隣室との間の仕切りを閉める。どうやら隣室に男女の裸のカップルがおり、急にベランダに出たので互いに見える状態になってしまったようだ。それで隣の人に謝ったらしい。いつの間にか母も裸になっている。ベランダから見える景色は、灰色の高い塀と空だけである。

隣室の会話が小さく聞こえる。カップルの女が男を責めている。先ほどのハプニングは男の責任であるらしい。その責め方がしつこいので、男は鬱陶しくなったのか、突然「アパタイアル(暴力)」と言って女を殴る(打撲音が聞こえる)。女が何か言おうとすると、男は再び「アパタイアル」と言って遮り、打撲音が響く。それが何度も繰り返される。

僕は「これはニンジャスレイヤーでよくある展開だ(邪悪なニンジャが一般人を殴りまくる)」と思い、怖くなる。逃げようかと思って出口のほうに行くと、その途端、男がベランダの窓ガラスを割って入ってくる。僕はただちにドアの外に逃げ、どこに籠るべきかと必死で考える。