アパタイアル(暴力)の夢

自室ではない室内。知らない女性と自分とGの3人が各自の作業をしている。つまようじが必要になるが、高いつまようじと安いつまようじの二種類がある。安い方は先端が割り損なった割り箸みたいになっていて、用をなさない。ようかんを食べる程度のことには使えそうだが。

想像上のナウシカの映像。パズーが敵地で全裸にされ、魔物にフェラチオされそうになる。その記録映像を、救出されたパズー本人とその母親あるいは女上司が観ている。パズーは気まずい。映像では魔物はやがてドロドロ溶け始め、部屋全体が融解してパズーを取り込み、パン生地みたいな材質の王蟲になる。これが王蟲の生まれる仕組みである。その後、王蟲が死んだ時、パズーはナウシカによってたまたま体内から救出されたらしい。僕は「ナウシカってこういう話なんだ」と思う。

自分は古代文字か何かを読解する任務に就いており、その過程で邪悪な何かに乗っ取られてしまう。そのことについて責められる。

現実とは異なる実家。弟が残した書き置きがある。

        に
       君は
 悪魔専門雑誌である
       が
       ある

のように書かれている。これは当初は僕をさして「君は悪魔専門雑誌である」と書いたのだと思われる。意味するところは「君は悪魔の専門家だろ」というようなことで、僕を励ます意図らしいが、そのままだと悪口にも見えかねないと思ったのか、「君には悪魔専門雑誌がある」と書き換えたようだ。字は汚く乱暴である。

本棚の雑誌について父と話す。全24号のうち10号くらいまでがここにある。それには漫画も載っていて、それは僕が別のところで読んだことのある漫画である。

カラオケの個室。普通のリビングのような内装である。薄暗い。母と祖母がいる。僕はこの後、友人と会ってから何かの仕事に行く予定がある。母も祖母も比較的楽しそうに歌っていて、自分も何か歌いたくなるが、あまり時間をかけると予定に間に合わないかもしれず、迷う。

母がベランダに出る。その途端、母は「ごめん!」と言って隣室との間の仕切りを閉める。どうやら隣室に男女の裸のカップルがおり、急にベランダに出たので互いに見える状態になってしまったようだ。それで隣の人に謝ったらしい。いつの間にか母も裸になっている。ベランダから見える景色は、灰色の高い塀と空だけである。

隣室の会話が小さく聞こえる。カップルの女が男を責めている。先ほどのハプニングは男の責任であるらしい。その責め方がしつこいので、男は鬱陶しくなったのか、突然「アパタイアル(暴力)」と言って女を殴る(打撲音が聞こえる)。女が何か言おうとすると、男は再び「アパタイアル」と言って遮り、打撲音が響く。それが何度も繰り返される。

僕は「これはニンジャスレイヤーでよくある展開だ(邪悪なニンジャが一般人を殴りまくる)」と思い、怖くなる。逃げようかと思って出口のほうに行くと、その途端、男がベランダの窓ガラスを割って入ってくる。僕はただちにドアの外に逃げ、どこに籠るべきかと必死で考える。

コメント

  1. totsukakodama

    アパタイアルはアルトラ(超暴力)的なスラング。

    「邪悪な存在に気付いてしまい、こちらが気付いたことを向こうに気付かれて追われる」という形のバリアント。「下にいる邪悪なものを遠巻きに見る」というパターンが多かったが、「隣室にいる邪悪なものを音で感知する」という新パターン。ただしベランダを介して現れる辺りに「見下ろす」感じが残っているか。

    あるいは「高い塀が見える」ということは「低い位置にいる」ということであり、既に邪悪なものと同じ高さにいるため「見下ろす」必要がないという表現なのか。しかし1階のようには感じられず、自分のいる部屋は3~4階だと思った。塀は遠くにあり巨大。

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