地下のアパートの夢

実家(部屋は中学生の頃のよう)にいて、原稿をやっている。

母方の実家の2階のような部屋に移っている。隣の部屋から父が起き出してきて、出勤するようだ。僕は部屋で漫画を整理している。

友人の友人のアパートを尋ねる計画を立てる。部屋の見取り図を調べたり土産(ビール)を買ったりする。

cと一緒に行く。アパートに着き、エレベーターに乗り込むが、風変わりなエレベーターで、奥行きが細長く、床が階段状になっており、奥に行くにつれ高くなっている。

階数のボタンを押し忘れたと思って振り向くと(我々の目的地は4階だ)、髭を生やした、どことなく日本兵のような男(しかし現代人)がドアのところに立っており、何か戸惑っている。我々が間違って業務用エレベーターに乗ってしまうとかしたのだろうか? そんなことはないはずだ。エレベーターを知らない男なのか?

よく見ると、男はエレベーターの扉が閉まるライン上に立っており、このままでは挟まれてしまう。「挟まれますよ」のような内容で声をかける。別の、仕事で来た風の背広の男が二名乗り込んでくる。エレベーターは動き出す。(挟まれそうな男がどうなったのかは分からない)

上に動くと思いきや、エレベーターは下に動き出す。実は、このアパートは地下方向の階しかないのだった。目的の4階とは地下4階を意味していた。

地下4階に付くと、フロアは薄暗く、そこここにネオンの灯りが点っているかのようだ。仕事で来た風の男たちは、イギリスの探偵ものの刑事たちのように、立ったまま何かを話し合っている。それを尻目に、我々は目的の403号室を目指す。見取り図を見ておいたので位置はすぐ分かる。ところで僕は土産とは別にピザポテトを買っておいてある。

呼び鈴を押すと友人の友人が戸を開いてくれ、室内に入る。友人の友人(現実にはいない人物)はテンションが低く、ぶっきらぼうな感じである。部屋は普通の学生向けアパートのようだが、しかし広い。地下だからなのか。僕は「さすがに広いですね」と言ってみる。

壁際の床に座ると、足元から小さいゴキブリが走り出す(そういえば家主は害虫に悩まされていると常々言っていた)。僕は咄嗟に反応できず、それはすぐさま天井の方に移動する。「あ、ゴキブリの赤ちゃんだ。いま殺すんだった」と言う。目で追っていると、思ったより小さくない個体である。いや、友人の友人が立って、小さい方の個体は素早く叩き殺したのだ。つまり僕が目で追っているのは別の個体だ。蹴り殺そうと思い立つが、それをやって壁に穴を開けたりしてはまずい。

その個体が目の前の椅子(タオルか何かを掛けてある)に降り立ったので、裏拳で殴ろうとする。「イヤーッ」と掛け声をする。

枕を殴って目が覚める。

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