弟の病の夢

実家(存在しない建物や町)。弟が急病にかかり、僕は帰省のついでにタオルケットなどを買っていくことになる。事情で自転車を途中に停めたり、乗ったり、真っ直ぐ進まない。

弟の容態は悪く、全身がむくみ始めている。

母と弟と共に、親戚か誰かの家に着く。そこに医者を呼ぶ手はずのようだ。自転車の在りかについて母にややこしい説明をすると、母が混乱する。

一旦目が覚める。

僕は二階にいる。そこに医師が到着する。母が弟を運び込み、座椅子のようなベッドに寝かせる。弟は顔が赤黒くなり、身体は黄色く青ざめ、非常にむくんで体躯は縮まり、悪鬼のような体型になっている。誰もが危機感を隠せない。弟は苦しそうだが意識ははっきりしており、医師に伝えられることは自分で伝えている。

一旦目が覚める。

そのままその家に泊まり込むことになる。親戚や友人が家に集まっている雰囲気である。ややあって、僕は弟の様子を見に行くことにする。

三階に上がる。弟の横で、医師の先生も横になっている。先生は僕に気づくと起き上がろうとするので、「どうぞそのままで」と伝える。弟の外見はかなり回復を見せており、体躯は元に戻っている。目にも光が戻っている。僕は喜び「いける感あるやろこれ、うん」と言う。弟も笑顔を見せる。しかし肌が透けており、喉の辺りに黒い塊が見えたり、春菊のような野菜が皮下にあるのが見える。持ち直したと聞いて皆がドアから殺到するが、友人が「病人を疲れさせてはならない」と周りを制してくれる。僕は弟の手を取って励ます。

階段を下りながら、これらのことが虚構だと薄々分かっている。

コメント

  1. totsukakodama

    このパターンの夢は「弟の死をやり直したい」という願望が背後にあるだろう。実現できなかったコミュニケーションを補完して、自死によって破壊された関係性を修復しようという心理

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