マジシャンとの問答の夢

モニタの裏にマジシャンが潜んでいる。マジシャンが木の枯れ枝のようなものを落とすと、私はそれに目を奪われて、夢の中(夢中夢)に落ち込んでしまう。

健全な人間なら、モニタの裏に木の枝があるはずはないと考えるかもしれない。しかし夢の中では、木の枝に一度注目を集めてしまえば、そこがモニタの裏であるという事実は視界から外れる。ゆえに夢を見破るコツは、二か所を同時に見ること。それと…

マジシャンは灰色のタキシードを着た小人であり、不敵に笑って私を陥れようとする。壁にはオレンジのネオンで作ったおしゃれカフェのメニューのようなモビールがかかっている。私は二か所に目を走らせるように頑張り、なんとか覚醒する。そこは布団の上であり、隣の部屋には同居人がいる。壁の切れ目から同居人がいるのが見える。

しかし、まだ夢の中であることが分かる。身体を起こすことができない。もがきながら次のことを悟る。自分の部屋の壁には切れ目などはない。だから同居人は見えない。また、現実の私は仰向けに寝ている。仰向けに寝ていると、頭を動かすための落差を作り出すことができない。位置エネルギーがない。したがって夢を破るためのもう一つのコツは、仰向けに寝ないこと。

目が覚める。

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