昭和ライダーの再放送の夢

実家のリビングで寝そべってテレビを見ている。昭和ライダーの再放送。1号が馬に乗って参上し、ザリガニ的な外見の怪人(複数)と戦う。1号が火炎兵器を使い、怪人一体に重症を負わせる。怪人の断末魔がアップで写され、怪人が「おのれ。しかし敵ながら流石。やはりライダーは倒さねばならぬ」などと芝居的な台詞を言う。もう一人の怪人が抱き起こそうとするが、倒れた怪人の身体は火傷で石のように変質しつつある。倒れた怪人は「心配するな、ヤケドだ」と言って絶命する。抱き起こそうとした怪人は、「おのれライダー」と憎しみを新たにし、死んだ怪人が着ていたチョッキ(皮膚?)を自ら羽織る。僕は「やはり怪人の悲哀が昭和ライダーだが、しかしここまでクローズアップするのは555並みだなあ」などと思う。

その間、1号は泥に埋もれてしまった馬を助け、一旦変身を解いて戻ってくる。この1号は、変身前の姿は女性だが、変身すると1号まんまの姿で、しかしこの状態でヘルメットを取ると中身はメガネの男性になっている、という斬新なライダーである。1号は、その過程を見せ、改めてマスクを付け、残った怪人と一騎討ちをする。そこに、ライダーを憎んでいる人間の青年が加わり、三つ巴となる。青年は、攻撃を受け流してライダーと怪人との共倒れを狙う。しかし、余裕をかましすぎてパンチを食らい、車道に吹っ飛ばされていく。そこに車がやって来る。ここからスローモーション。青年の友人が現れ、ヘッドスライディングで青年を助けようとする。雨が降っている。道行く人たちは混乱に陥り、転んだり、刑事らしき人がはずみで発砲したりする。僕は「すごい流れだ」と思う。スローモーション終わり。

台所から母が、風呂に入らないのかと尋ねてくる。弟が先に入るはずなので、後で入るつもりで、「入る」とだけ答える。その後もう一回訊かれるが、妙に急かすなあと不思議に思う。

その後のTVでは、主人公(男性になっている)とお姉さんポジのキャラの謎のセックスシーン(二人が抱き合ってだんご状に固まり、動かず、主に男性の背中を写すことで見せない構図になっている。珍妙)や、清掃のおばちゃんが主人公に恋慕して、ヤンデレめいたことを言い出すシーンなどが流れる。

ふと気付く。弟が先に入浴する前提でだらだらと過ごしていたが、よく考えたら弟は亡くなったのだ。だからさっきから、風呂に誰も入っていない状態なのだ。それで妙に急かされると感じたのか。気付くと可笑しくなってしまい、笑いながらこの旨を母に伝え、風呂に向かう。泣く。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です