ラカールの呪いの夢

海外ドラマのようなシーン。オフィスの玄関口で銃撃戦になる。学校の玄関のようにロッカーが並んだ空間で、職員は薄青緑色の作業着を着ている。ライス元長官のような黒人の管理職の女性が、忠実な部下の白人女性によって守られ生き残る。部下の方は死に、管理職の女性は決意を胸に抱く。

その後、職場は一見以前と変わりないようでいて、何もかもが変わってしまった。なじみの喫茶店もその例に漏れない。女子会と、それに一人混ざる松重豊と片岡鶴太郎を足して二で割ったような男と、白髪のマスター。これがいつものメンバーだった。彼らはこの店を妙に仰々しい絆とか哲学のように捉えているが、僕にはそれは白々しく思われた。彼らは「始まりのエピソード」を語り、僕はそれを悪意をもって聞いていた。
 
 
僕はCと共に何かの犯罪を実行し、バイクで逃走中である。Cの実家にいったん身を隠す。

一緒に来たQがマリオカートをプレイしている。64のではなく、ハードは分からないが新しいマリオカートである。ゴールは土管に潜り込むようになっている。QはCPUのマリオと2人対戦をし、土管に手をかけながらも一瞬の差でマリオに敗れる。しかし結果画面では同着1位となっており、何らかの処理落ちがあったらしい。

僕もCPUと2人対戦をする。ゴール手前に川を飛び越える場所があり、失敗すると水に落ちてタイムロスとなる。そのあとは柱の周りをらせん状に上っていく坂であり、上りきるとゴールがある。僕は水に落ちてしまい、そこでマリオに抜かれ、後を追いかけて坂を上る形になった。しかし上りきると、そこでスマブラが始まった。動きがスローモーなスマブラである。僕はマリオとルイージを倒して1位になる。

中庭で、64のゼルダのように回転切りで草を刈ってルピーを集める。うまく切ると狐の神様が現れる。そうして収穫した野菜を荷物に詰めて、ここを経つことになった。犯罪での分捕り品よりも野菜の方がはるかに多く、カモフラージュになっている。悪事は今回限りになるらしい。発覚すれば打ち首獄門である。僕は楠木正成のような恰好をしている。

玄関前で、Cの親戚の女性に声をかけられる。法事のような服装である。女性は「今回限りでお生憎さま」というような皮肉を言う。また親戚のお婆さんを引き合いに出し、「あなたも以前会ったことがある人なのに、どこ出身の方か覚えてらっしゃらないの」と嫌味を言う。僕は事情の分からないQを先に行かせ、女性には「僕はC個人と交友を持っているのであり、あなたがたのことを覚える気はない」と伝える。女性は怒る。僕は玄関を出て、バイク置き場で自分のバイクを探す。そこで「事情を知っている相手を怒らせるのはまずかったかな」と思う。
 
 
(これ以降は後から挿入された場面で、Cの実家に時間軸が戻る)

ベッドのある休憩部屋に着き、一息つく。ロッジのようである。CはQに「意味のない呪いを気にするな。自分も昔、親戚にそうした呪いを教えられたことがある」という旨のことを言う。その呪いは「つき殺された門を開けるものは官職に一生就けなくなる」というようなものである。

エスニックな回廊で、Cの親戚の一人であるエスニックな格好の女性が突っかかってくる。彼女には、夫・ラカールから与えられたロケットを開けるべきか開けないべきかについて、何の縁もない人間に尋ねるという癖があった。彼女は知らないが、そのロケットを開けると、妻である彼女は一生冒険に出られなくなってしまう運命となる。それはラカールの呪いである。ラカールは旅先で亡くなり、既にこの世にいないのだが、彼女はそのことも知らない。いつの間にか我々の仲間にはリーリエが加わっており、ラカールの妻はリーリエを特に敵視している。

この呪いの実態は「ラカールの攻撃力が上がり、妻の防御力が下がる」というものである。ラカールが生きていれば、これは夫婦にとって使い道のある魔法なのだが、ラカールが死んだことでデメリットだけが残ってしまったのだ。

リーリエはラカールの妻に「もう我々に構わないでくれ」と言う。これに対し、ラカールの妻は「いや、むしろ我々はライバルになろう」と提案する。

ここで博士が何事かを閃く。博士は我々の仲間であり、阿部寛と福山雅治を足して二で割ったような風貌である。その髪はガサガサしたくせ毛で、頭頂あたりが一部レッドに染められている。博士は閃きによって一晩でテレパシー帽子を開発する。そしてそれをリーリエとラカールの妻に一つずつ被せ、実験を始める。親戚のお婆さんが連れてこられ、お婆さんから二人に頭の中でメッセージを送ってもらう。それをテレパシー帽子で受信するという実験である。

リーリエは元々テレパシーの才能があったため、メッセージを受け取ることに成功する。しかし、ラカールの妻は後出しで「私も同じメッセージを一瞬遅れて受け取った」と主張するのだった。周囲は「困った人だ」というような空気になる。(オチ)

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