狐火の夢

試験会場のような場所。大勢の人がいる。ドヤドヤと歩いて雑に部屋を移動し、試験問題か何かが雑に配られる。

お稲荷様のような女神の後を皆で付いていく。それはパレードで、ジブリ映画のよう。僕はジブリ映画のような子供になっていて、ジブリ映画のような友達と一緒にいる。友達はお稲荷様のことをよく分かっていて、お稲荷様の背後に立ち「数えさせていただきます」と言うと、お稲荷様の9本の尻尾を手ですいて確かめていく。一瞬ぎょっとするが、そういう作法らしかった。

古い喫茶店めいた鏡をくぐり抜けて現世に戻る。通過中、振り返ったら駄目なやつだと思う。

現世もお祭りのようで、夜である。友達の後を追うと、「消えないロウソク」の場所までたどり着く。そこにあるロウソクこそ、先のお稲荷様そのものである。友達は、ロウソクの根本の藁を整えて、火を別のロウソクに移す。その動きは、さっき尻尾をかき分けていた動きと同じである。つまりそれがロウソク作法の起源なのだ。僕も真似をしてやってみるが、これでいいのか確信が持てない。

体育館くらい巨大な打ち上げ会場のような場所で、長い机をスーツ姿の人々が囲んでいる。順にマイクを回して自己紹介をしていく。自分の番になる。「○○○(氏名)です。去年卒業して、いや一昨年か、いやもう3年、かそれくらいになります」曖昧すぎるため失笑混じりにウケる。「趣味は漫画と、最近はプログラミングです。よろしく」次の人にマイクを回す。しかしよく考えてみると、3年どころかもっと経っていると気付く。それで我にかえって目が覚める。

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