電話の夢

ニンジャスレイヤーと女子高生キャラがどこかに来ている。自分はそのどちらかは分からない。ニンジャスレイヤーは女子高生キャラとは友好関係である。女子高生が「来ることないのに」的なことを言ったのか、ニンジャスレイヤーは「ニンジャスレイヤーも、家で寝ていても暗殺される怖さがあるのでな(どのみちここに来た)」的なことを言う。あまり書かれていない、暗殺と相対していく日常の苦しさ。そりゃそうか、と思う。ニンジャスレイヤーは自ら隅に控え、女子高生は自分の用事をする。

Wは何かの文書かSSのようなものを、資料室のフォルダを漁る感じで探しているらしい。それはスレッド式掲示板のやり取りのようでもある。

文化祭が終わった日の明け方。坂を降りていくと、そこらにゴミが色々落ちている。

デパートの片隅、陶器市あるいは古物屋。友達数人と来ている。腕が勝手に動いて、高い場所にある商品の一つに吸い付く。それは前に家で使っていた線香立てだった。何かゾッとする。

体育館のような場所。退職前の最後の儀礼で、僕を除く同期には位階が与えられる。僕は退職が決まっているので、同期の半歩後ろに立たされ、形式のみ参加する。「お前は人間未満だから」のようなことを上司に言われる。Yが能のワキの稽古をやっていて、ぶつかりそうになる。「僕に避けさせちゃダメだよ、自分から動かないと」と説教される。そのまま美術室の倉庫のような場所に移る。Yは依然稽古を続けている。材木などがあり動きにくい。

棺のようなものを運ぶ作業。Xが顔が近くなる。Xが僕の笑い方はひきつっていて滑稽だと言う。周りは「ゆうてお前もひきつってるやん」などと仲裁しようとする。僕は自嘲的に「弟を死なせるような者だからな僕は」と切り返そうとする。そこに弟、父、母が来て立っている。弟の小さい骨壺を新しく設えたので、それを見せに来たのだ。骨壺は民芸品めいて模様が刻まれている。弟が今いたのは、僕の幻覚であることは分かっている。

卒業式の後のようなムード。狭い教室、あるいは職場。Zが飲みに誘ってくれる。自分宛に電話が掛かってくる。あるいは、iPhoneに掛かってきて無視するが、あまりに何度も掛かってくるので出る。出ると相手が名乗るが、名前が聞き取れない。何度も何度も聞き返す。漢字の説明をして見てほしいと言うと一旦切れて、もう一度掛かってくる。最終的に「間合い」と聞き取れたので、「間口の間に合成の合ですね」と確認すると、「他に何があると思ったんですか(笑)」となぜか煽られる。要件を確認しようとすると、無言になったり別のチャンネルに繋がったりして、なかなか聞けない。思わず「イライラしてきた」と呟くと、「だいぶきてますねえ」と声がする。それでやっと分かったが、この無言や別のチャンネルになるのは、わざとなのだ。いたずらと判断して電話を切る。僕はこれから退職だが、この職場に今後も掛かってくるといけないので、着信拒否設定をしようとする。電話は濃い緑色の、古そうで見たことのない電話。「年齢どれくらいだった?」と上司に訊かれたので「わりと若そうで……」と答えるが、上司は僕にではなく、これから一緒にやっていく新人の方に話し掛け、年を訊いただけだった。

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