ガトーショコラのようなゾンビの夢

旅行先のような、山あいの住宅街で誰かと話している。家と家の間に空地のようなスペースがある。そこの土壌は泥っぽい。

その泥の中から、ゾンビのような小太りの男性型のものが立ち上がったのが視界の端に見える。同行者は「ああしたものも存在する。こちらが弁えていれば害があるわけではない」というようなことを言う。そのゾンビは泥色をしており、脂肪かチーズのような色の明るい部位もある。カスタードが付いたガトーショコラを強く連想させ、死体というより土っぽさを感じさせる。表情はない(顔のパーツがない)。

同行者は「害はない」といいつつ、ゾンビをなるべく意識しないようにして、ここから歩き去ろうとする。(同行者と僕の区別は曖昧である)僕は、こちらが見ていることを向こうに気付かれてはならないと思う。ゾンビは木々の間に立ちながら、我々の行く方向と並行に動いてくるようだ。

我々は足早に去り、山の方へ駆け上がっていく。それは吉田山のような小さな山であり、上った先に神社がある。上りながら石段を見下ろすと、先ほどゾンビのいた方から百鬼夜行のようなものが追いすがってくる。「ここはそのような土地であり、ああしたものが巡ってくる」と知る。我々は神社の中に駆け込む。

2件のコメント

  1. totsukakodama

    「邪悪な存在に気付いてしまい、向こうに気付かれて追われる」のバリアント。しかし「害はない」という言説が出てきたり、ゾンビをお菓子のように感じたりして「邪悪」感が弱い。

    高さの処理は「後で山に登ることによって、前半にいた地点が結果的に低かったことになる」という形。「見下ろす」の変形だが、さらに1階寄りの視点に思われる。

    山は確かに地上より高いが、建物の上層階よりは地上と地続きである。その代わり神社という境界が出てきているので、全体として境目が弱くなっているのか境目表現のバリアントなのかは分からない。

  2. totsukakodama

    連想。

    日記を書く時、前に見た夢を思い出した。町中の森っぽい区画で、非常に太くて高い木の上に上り、木の上を渡り歩いて邪悪なものの追跡から逃れようとする夢。住宅街の中に泥っぽい区画のある感じが似ている。

    この夢日記には書いてなく、見た時期は思い出せない。

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