通夜の夢

講堂。大学の研修(?)か何かに学生として参加している。履歴書を書く指導が始まっている。悪い例としてスクリーンに映されたのは、僕が以前提出したものだった。その記入内容は実際ふざけていて、小学校の頃にした悪ふざけのようだった。中学生の姿の「虎」が、僕をからかいつつも、以前よりは攻撃的でない微妙な距離感で接してくる。僕も微妙な距離感で応じる。ふざけていると、一緒に講師の注意を受けたりする。学生鞄のポケットを漁り、書いたはずのわら半紙のプリントを探す。皆で長机を動かしたり席を同時に移動したりする。移動したので、自分のお茶がどれだったか分からなくなったりする。Twitterのタイムラインっぽい。

僕は初老の教授のようになっており、イラレやパワーポイントで資料を作る。それは講習の準備であり、日課であり、また通夜の準備でもあるようだった。故人の何らかのデータのグラフを切り貼りしてまとめようとする。イラレのバージョンが古く、手間取る。あるいは、手塚治虫の「ブッダ」のあるページからトリミングしようとする。仕上がる間際でソフトが強制終了してしまう。 とにかく大変な日課だ。これが終わるまで寝ることはできない。これが出来たら、三階の自室に行って眠る。

階段を上がる間、怪しげな赤子の鳴き声のようなものが聞こえる。明らかに、一階の遺体を安置してある部屋に起因する霊現象のようだ。視界が黒くぼやけ、体は動かしづらく、布団に入る頃には全体的に分からなくなっている。しっかりと布団にくるまって寝なければならぬ。視界の黒いもやと格闘し、布団を把握しようともがく。赤子の鳴き声は強く聞こえている。そのまま目が覚める。

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