三語牛の夢

子ども向け遊戯のプロトコルを紹介する記事を読んでいる。

「神経衰弱」
赤、青、黄、(何か)の4色の折り紙を用意する。折り紙の図形1種類につき2つずつオブジェクトを用意する。それらを4つの籠に分けて入れておく。2つのオブジェクトを揃えたら手持ちに加える。……

神経衰弱だから、2つ揃えば手に加わるのは当たり前だ。さらに詳細を見ていこう。

赤、青、黄、(何か)の色ごとにグループを分けて「店の道具」や「レジ」を作る。赤グループの「レジ」、ずいぶん作りが几帳面ですね。青グループではジュークボックスのような形で面白い(個性を楽しみながら作りましょう)。日曜にバザーが開かれているような広場で、子供会の面々が遊びの準備をしている風景が流れている。昭和の子ども向け図鑑のような映像。……

お金(トークン)を扱う遊びなので、子どもが会計を間違えてしまうこともあります。こうしたことはいずれ学校でも習いますが、対応を一緒に考えてみましょう。例:値引きを忘れて2シリング多く受け取ってしまった女の子 → 2シリングは「お茶代」ということにして「お茶」を渡す

怪談:このような遊びの会で使われるお金は「死んだばかりの校長先生の埋葬を後回しにして、その代金を流用して間に合わせたものだ」という怪談が出回ることがあります。学校で起こりがちなことなので、対応を考えておきましょう。

……この部分(怪談への対応)は新聞記事の切り抜きだ。僕はいつの間にかスクラップブックを読んでいた。新聞紙は古びてねっとりしており、気持ちが悪い(糊が表面に染み出ているのか)。

新聞はさらに凄惨な事件を紹介している。

傷病により死んだと思われていた者(容疑者)が、意識朦朧のまま病院から抜け出して遊びの会に現れた。一度死んだ者だからきわめて危険だが、周りはそれに気付くことができない。ある少年が容疑者に話しかけてしまう。……夜、少年が用事のため学校までやって来ると、そこでふたたび容疑者に出会う。容疑者は意識朦朧のまま、体罰精神にかられて少年を残虐に殺す。「余計なおしゃべりを抑えられず、三語も喋ってしまうような子供は牛のように殺される。以て三語牛と称す」殺人者はインディアンの諺を語る。

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