ネズミと牛とライオンの寓話の夢

教師風の男がネズミの家で夕食のもてなしを受けました。ネズミは???式とアラビア式のコースを用意してくれ、ネズミの兄弟たちはアラビア式を、男はもう一方を選びました。……

帰路、男は牛に出会い……自らの種族的進歩を着実なものとする「犬の道」を説くことで牛を説き伏せ、便宜を得ることに成功しました。

橋を渡ろうとすると、腹をすかせたライオンがいました。「ああ助かった。では、お前をあたしの???式コースにいただくとしよう」……

……目が覚める(夢中夢)。コタツに入っている。横に弟がいる。僕が「掛け布団にはなるだろう」とふざけて弟に体重をかけると、弟は避ける。

母がアパートの下の階に一時的に滞在しており、つい最近は一緒に観光に行くなどしていた。

……教師風の男は、先ほどとは逆にライオンに言いくるめられ、自分には種族的進歩も、その果てにあるはずのゴールの保証もないことに気付いてしまいました。

「もうそろそろお前の生徒も尽きてしまうよ、まだ諦めないのか?」

男は自分の生徒を一人ずつ差し出すことで時間を稼いでいました。ライオンは生徒を食べながら後を付いてきます。たとえ橋を渡り切っても、まだ家までは距離があります。

男は駆け出し、わき目もふらず走りました。ライオンがすぐさま追い、熱帯の夜の景色が風のように過ぎ去ります。角を曲がったところで、男はかつて殺したおびただしい数の人間の霊がひしめいているさまを思い浮かべました。男は殺人的な階層の出身だったので、それと比べれば、この島では相対的に上位の階層として扱われていたことになるのです。(完)

……目が覚める(夢中夢)。足の方に体重を感じる。弟が「敷布団にしよう」とふざけて頭を載せているのだ。しかし弟は死んでおり、実際はここにはいない。急に涙が溢れてきて数粒こぼれる。ソファに座っている母はそれに気づくか気付かないかといった風だ。

……目が覚める。しばらく混乱し、まだ下の階に母が滞在しているような気がした。

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