らんちゅうの夢

小学校の校外学習。中国に来ている。丘の中腹のガソリンスタンドで乗り物にガソリンを入れてもらう。が、ウッと苦しくなり、自分の口から水のようなものが噴出する。どうやらコミュニケーションの誤りで、乗り物だけでなく僕の体内にもガソリンが注がれたらしい。店員は「元気になるヨー」というようなことを言っている。そういう風習なのだ。僕は気持ち悪くなり、出先なのに丸一日はダウンだなと思っている。口の中に変な味がして、しばらく何も食べられないと思う。

何らかの屋内施設に来ている。フェリーの雑魚寝の客室をカラフルにしたような感じである。僕がタイムスリップしてきたと聞いたらしく、小学生のAが会いに来る。現在と異なり長髪で、僕よりもかなり小柄である。僕は現在の面影を探そうとする。

遊園地のアトラクションのような試練。次のステージに行くため、レーザーが仕掛けられている迷路のような道を進まねばならない。まず、レーザー発射装置が予告的に動くので、それをよく見る。そして、それに合わせて体を動かすことでレーザーを避けられる。当たると体がバターのように切れて死ぬ。少しは避けられたが、だんだん速くて無茶な動きをするようになり「これは死んだ!」と思う。

社会科の見学で原子爆弾工場に来ている。原子爆弾は巨大なディスコのボールみたいな球体で、それを止めておくためのポール(上下2本セット)が工場のあちこちにある。床にはテープでラインが描いてあり、職員は持ち場によって移動領域が制限されている。僕は関心を持って見ている。

別グループの生徒が教師と共に合流してくる。A(現在の)もいる。テープの隙間を縫うように奥(窓がある、2階より高い、外はビル街のよう)へ進むと、機械の裏にがらんとした空きスペースがある。そこに小さなスチール本棚があり、ゲストブックや職員が置いていった本などが置いてある。ノートを開くと、職員が描いたと思しき漫画がある。それはマリオの漫画で、手塚治虫が学生時代に描いたような古い感じであるが、丁寧で上手い。また、自分の名前が書いてある小さなノート(A6?)も出てくる。その名前はまさしく自分が書いたもので、中には自分が小学生の時に描いたと思しき漫画やメモがある。驚いてAや周囲に話すが、特に驚かれず、関心を持たれないようである。同様のノートはもう一冊出てくる。

場面が混ざり、家にいるかもしれない。整理中に押し入れから出てきたような小箱が見つかる。母から渡されたのかもしれない。その中には小さなノートが沢山詰まっており、すべて自分の昔のノートのようだ。それらは自分でしまっておいたものだが、忘れていたらしい。中から、イルカのスタンプ(実際に持っていたもの)を入れた箱も出てくる。それはくすんだ緑色の布が張られた中国製の箱であり、中は赤い布が敷かれており、そこに朱肉とイルカのスタンプが入っている。スタンプの蓋を開け、また閉めるが、向きを間違えていて上手く閉まらない(図柄の形=蓋の形になっている)。図柄は蓮の花のようにギザギザしている。ので、図柄を見て、向きを合わせて閉める。その時「今は図柄の象徴を正しく理解したため、正しく閉めることができる」という解説が入る。僕は「嘘つけ、開ける前はちゃんと閉まってたよ(しまう時点でちゃんと閉めてあったろう)」と思う。

弟が水槽を持っていて「変なものを見つけた」という。その生き物は元々普通の金魚だが、頭から黄色い寄生生物のようなものが飛び出た状態になっている。昔住んでいたマンションの北側の部屋に水が満たされていて、緑色のプールみたいになっている。そもそもそこは長らく放っておかれたので、生き物はいないはずである。だが、そういうものがいた。僕は大きな空の水槽を手にして、その生き物を池から掬い上げようとする。生き物は、寄生生物うんぬんではなく、単に大きならんちゅうということになっている。らんちゅうはジャンプ力があり、うまく掬っても飛び跳ねて逃げてしまう。しばらく格闘した後、最終的にプールの水を抜くと、色とりどりのらんちゅうが大量に打ち上げられて積み重なる。50匹はいる(覚醒後の概算)。成魚とおぼしきは、どれも両手を合わせて作った球ぐらいの大きさである。ウミケムシのような毛を持ったやつや、体全体がスパゲッティの塊のようになっているやつもいる。弟は興味深く観察している。僕も感心する。母が父を呼んでくる。父は「野生種なのかなあ」と言いながらやって来るが、やはり実物を見て驚く。

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