皇帝への貢ぎ物の夢

学校の教室。テストが行われる。図で回答する問題などもある。

自分の机を運んで動かす。その時、手に持っていた何か四角いもので近くにいた男子生徒の腕を擦ってしまう。怪我にはならなかったが、その生徒が長々と話しかけてくる。彼はがっちりめの体格だが、スポーティではない。擦った右腕(向かい合って左側)を見せてくる。その肌は皮膚病で鱗のようになっており、体液か薬がにじんでいる。薬を塗ってテーピングする必要があるらしい。それで、少し擦っただけでもダメージが大きかったのかもしれない。僕は改めて謝る。

仕事で、骨占いの道具をRから渡されるが、自分に使える物ではない。それはバラバラにした背骨の節のような数個の骨である。

和風建築の一室にいる。仕事で皇帝への貢物を預かる。それは絹の布の束や、経典を入れるポケットが付いたランチョンマットのような布の束などである。絹の束は手ざわりがふんわりしている。職人から、骨占いの道具は使っているかと問われる。自分には占術の技術がないから、それは使っていない。

中国の皇帝のような皇帝に謁見している。謁見室には人間の二~三倍くらいの背丈の象牙の皇帝像があり、自分とその妻(現実にいない人物)はそれにひれ伏している。本物の皇帝はその裏あるいは部屋のどこかから覗き見ているのだ。妻が、託された貢ぎ物を荷物から取り出す。しかしその動作は雑で、単にその辺に置く感じである。布に包むなどの配慮もしていない。悪気はないものの、礼儀も行き届いていない。

床に置かれた貢物を僕がきちんと揃えたり数えたりしていると、妻が服を着替えて再入場してくる。その服は金か黄土色っぽい刺繍が前面にされた、黄緑がかった中国的な服である。ファッションを楽しんでいるようである。僕は遊びに来たわけじゃないと腹を立てるが、この任務がそもそも妻に託されたものであることを思い出す。僕は自省し、妻のやり方を妨げまいと考える。皇帝が妻を見初めたのだ。

僕は自分の任務について回想録風に考えながら、赤みがかった石板にギリシア文字のような字を書いている。

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