邪魔な子供の夢

電車に乗っている。私は目を閉じて寝ている。EとKの声が聞こえたので「E?」と口に出してみると、はたして本人たちだった。見事な的中だったので「こわっ」と言われる。我々は同行することにする。

駅から出て、雑踏を歩く。高校球児たちが立ち並んでいて、進路を塞がれ、私だけはぐれてしまう。

視点が宙に浮いて彼らを追いかける。

デパートの2階か3階が大きなベランダのようになっていて、外に開けている。そこに靴屋のテナントが入っており、エスカレーターも半ば外に面している。そこから合流しようとするが、エスカレーターには人が大量に並んでおり、割り込むことができないほど混雑している。仕方ないので、シューズが並ぶ棚の上の方に手をかけてぶら下がる。不思議と疲れずにぶら下がっていられる。能楽サークル時代の男性の後輩がたまたま横にいる。エスカレーターの列には、上半身が裸の人物が偏って多くなってくる。その後、頭髪のない人物、カラフルなカーラーを頭に付けた人物、などでも同じ現象が起こる。

ようやく空いてきたので、上の階に上がっていく。しかし最上階に繋がっているはずのエレベーターが見当たらない。道なりに行くと隠れてしまう場所に、隠しエレベーターがあるらしかった。そこまで急いで戻る。エレベーターには先ほどの後輩と知らない女性とが先に乗り込んでおり、私が乗る前に発進してしまう。

既に午後十時くらいになっており、早く合流せねばと焦る。するとEやKが上から降りてくる。Eは黒いスーツの上に緑の派手なストールを付け、その上から蜘蛛の巣のような白いよく分からないヴェールをかけている。実際に蜘蛛の巣なのかもしれない。曰く、この店はつまらない演出ばかりが充実した店で、無駄に高いと。全体で五万もいったという。

場面は変わり、私は夢のメモを取ろうとして、紙と鉛筆を持ってデパートをうろついている。机はあちこちにあるが、どれもイートインの類であり、サービスの利用者しか使えない感じだ。

ついに自由に使って良さそうな机を見つける。それは3段ほどの大きな棚のような机で、好きな段に登って利用してよいのだった。私は一番上の段に上り、寝そべった姿勢で紙に書き始める。同じ段に、2~3歳くらいの子供がひしめいていて、こちらの手元に歩いて来ようとするので、邪魔である。その都度手でよせる。特に邪魔をしてくる子供がいるので、下に突き落とす。それは顔に白い刺青のような模様のある、浅黒い肌の女児である。そのクローズアップとともに、頭が地面にぶつかる「ドン」という鈍い音がする。

結局、私の方が追い出されてしまう。その後、同じ場所に戻って来ると「上に登らないでください」という表示がされていて、そこには誰もいない。

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