頭の中の街の夢

「魔法使いのアトリエ」のココとキーフリー、その他のようなパーティが街を探索している。街は遺跡のような無人の街であり、灰色の四角い建物が立ち並んでいる。シミュレーションのようでもある。

この街はココが頭の中で考えている街であり、街の構造を思い浮かべることで、リアルタイムでそのように構築されていく。危険な街でもある。ココは必死で安全なルートを思い浮かべるが、常に予想外の要素がパーティを脅かす。

アル中の仲間がはぐれる。

モンスターの群れを倒して真鍮の剣などのアイテムを集める。

敵の軍が隊列を組んで巡回しており、パーティは建物の上階に隠れる。仲間だったはずの赤鬼の娘が裏切り、敵の軍に混ざっている。その鬼の唯一の友であった鷹だけが、赤鬼に付きまとっている。赤鬼にとっては、敵に与していたことが露見する恐れがあるから、このままでは射落とされるだろう。

雨が降っており、状況は厳しい。「先程の剣のうち、せめて半分でも真鍮の剣であればよかったのだが」とキーフリーがいう。「街は、自分に対抗しうるアイテムを隠して、ドロップさせない」ともいう。街そのものが意思を持っているのだ。今しも、敵の司令官クラスがこちらの方向を睨みつけている。まさか我々の魔力が漏れていて、それを探知したのか。

場面が変わる。現代。晴れの昼間。私は自転車を漕いで、オフィスからいったん家に寄る、または帰宅している。自転車置き場で、鼻歌をうたうおばちゃんとすれ違う。

自転車置き場の地面に、スーツケースが一つ投棄されている。それに大量の銀蠅がたかっている。私の自転車カゴの中にも、ゴミのような小箱があり、それにハエが寄ってきている。私はそれを捨てる。しかし、それはスマホの外付けバッテリーであることを思い出し、拾わなければと思う。スーツケースの近くに落ちたので、恐る恐る近寄り、回収しようとする。スーツケースの中身は死体ではないだろうか。

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