緑色の虫の夢

住んだことのない家に帰省している。何らかが起きて、不審な10匹くらいの虫を部屋の中に放してしまう。それは大小様々な気味の悪い虫で、カブトムシの幼虫をもちみたいにだらしなくした感じである。芋虫であるにもかかわらず羽蟻のような羽が生えていて、短い距離を飛ぶことができるようだ。

僕は咄嗟にプラスチックの虫かごを二つ棚から下ろし、弟と協力して虫を回収しようとする。割り箸で、素早く5匹ほど捕まえてかごに放り込む。ところが、虫かごは汚水に満たされていて、放り込んだ虫は身動きを止めて浮かび上がってしまっている。水に弱いのか、汚い水なのが悪いのか、とにかくこれでは死んでしまうかもしれない。

この時、虫は透明な緑色のクラゲみたいな姿に変わっている。

虫を死なせたくない(観察したい)ので、虫かごを流しに持っていって水を流そうとする。が、虫もいっしょに流してしまう。生ごみ受けには残飯がたくさん詰まっており、虫もそこにまだ引っ掛かっているだろう。慌てて残飯を掻き分け、虫を手でつまんでかごに戻す。

が、触った指に痛みが走る。痛みというかヒリつく感じで、見れば触った部分の皮膚の色が黄色く薄くなってしまっている。

「やられた、刺胞のようなものが表面にあって、触ると刺される感じだ」と弟に注意を促す。と、弟は「知ってる。もう刺された」と答える。「じゃあ言えよ!」と腹を立てて返す。情報共有すれば片方は刺されずに済んだのに。

「とにかく対処法をググるとかしてくれ」と弟に頼み、流しに残っている虫を拾おうとする。弟は何か要領が悪くもたついていて、その度に僕は注意する。その要領の悪さに、ふと自分の会社員の時の感じを重ねる。

母がいきなり泣き出し、「服の襟のところのサイズ、調整したやつ、どうだった? お祖母ちゃんのところに置いてきたチョコとか、もうなくなったって」と言ってくる。祖母と電話しているようだ。僕は「小さくはなくなったけどぴったりでもないって感じかな。(チョコは)まあなくなるだろう」と答える。

今夜あたり祖母の家の方に泊まろうか、いや今日はいいかと考える。(祖母が実家の近くで一人暮らししている設定)

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