霊体とガルパンとラファティの短編の夢

今まで住んだことのないマンションの一階の部屋に寝ている。天井が透けて見える。実際に吹き抜けなのか、こういうデザインなのか。同居人が昨日から帰省しているので、一人である。一人だと、幻聴の類がいっそう鮮明に聞こえる。背後から、人が歩いてくる気配(幽霊のようなもの)がものすごい圧でやってきてすぐ横を通り過ぎたので、ビクッとなった。耳鳴りが強まる時の感覚と似ている。

ほどなくして、さまざまな幻影が部屋を満たす。同居人が止め忘れたのか、牛乳配達人が霊体でやってくる。その他、通勤中のサラリーマンのような霊体も部屋を通過していく。

別の住んだことのない部屋にいる。母がいる。僕は弟の分まで感情を受け取ろうと考える。幼児期の記憶を掘り返しているようである。

名作映画の本を読んでいる。しかし、そこは飲み屋であり、まだ注文していないことに気付く。メニューをもらうが、手持ちのクレジットカードではほとんどのものが頼めないらしい。前の席に座っていた金髪の男が立ち、互いに貧しい状況だがやっていこう、というような奇妙な友情を成立させる。

金髪の男が去り、席を改めて見ると、同居人の家族(現実とは異なる)が着席している。僕が実家でどう呼ばれているか、などの話題が出る。飲み物を頼みたいが頼めない。この店は撤退間近で、制限が多いようだ。奥の方を見に行くと、自動販売機が三台ある。飲み物はこれで買えと言うことか。

自分の見た「胸を貫かれる夢」を参考に、「夢に胸を貫かれる時まで決して諦めるな」といったアドバイスを誰かにする。

住んだことのない部屋にいて、大きな机を組み立てている。作業机だろうか、沢山のものが既に乗っていて、大事な設備である。気が付くと、机の脚と机面との角度が歪み始め、全体がひし形になっていく。このままでは壊れてしまう。脚を支えて戻しながら、その反対側の脚までぱっと行ってこちらも支える、などして直そうとする。

その作業は、部活のような状況で複数人でする作業になっている。ガルパンのウサギさんチームのような後輩に指示をしながら、机を組み立てていく。困難を乗り越えて何とか仕上がる。後輩が感動し、「あのアドバイスと意味がやっと分かりました」と目を輝かせる。秋山殿のような姿になっている。僕にとってはこの夢は二度目であり、それゆえにアドバイス通りの状況が現実に繰り返されたのだ。机というか、基地か部室のようなものを組み立てた形になっている。

部活の成功は街の希望となり、テレビ番組の大団円のようにその栄光が強調される。しかし、ゴブリンかスーパーミュータントの軍団が学校を占拠してしまった。危うし!果たして、苦労して仕上げた部室も、屋根に穴が空き炎上している。

そこに颯爽と、生徒たちが自ら作った戦車が現れる。それは布製の張りぼてであり、多数の生徒が中で支えている。側面には多数の孔が空いており、そこから生徒たちがぺニスを出して一斉に精液を放射する。戦車は高速で機動し、精液を放ってロケーションを白くペイントし、学校を奪還していく。痛快。しかし、そんなに何回も射精し続けられるものだろうか。その懸念通り、正面に現れた敵の主力編成に対し、精液は勢い続かず、地面に落ちてしまった。巨体のミュータントが襲い来る。が、その時戦車の内部では? そこにはゴブリンの王がおり、赤いマントを羽織って寝ぼけ眼を擦っていた。予め拉致しておいたのだ。巨体のミュータントが息を大きく吸い込むと、ゴブリンの王はそこに吸い込まれてしまった。敵に敵を倒させたのだ! これによりゴブリン(かスーパーミュータント)の軍団は瓦解。真の大団円となる。

その締め括りは、ラファティの小説の文章の形であり、これまでの展開は小説だったことが分かる。ラファティらしい、人物名をずらずら書いていく締め括り。この事件のあと、リンとレン(登場していたらしい双子キャラ)はどうした、○○はどうした、××はどうした、存在の概念のイ速度はどうした、云々。一行は不可思議なロケットで旅立ったが、跡には明るく笑わしい悲しみが残された、といった内容の投げっぱなし系の結び。

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