弟の熱の夢

小学生の時住んでいたマンションにいる。

北欧かどこかの神話の本を読んでいる。マリオ3のゲーム画面が挿し絵として冒頭に置かれている。おそらくマリオ3の表現に北欧神話の影響があるということなのだろう。ノコノコにおにぎりを食べさせて巨大にし、その甲羅を使う無限機アップ方法の動画が流れる。

弟が高熱を出し、その状態のまま外にふらふら出ていったらしい。僕と母が後を追おうとすると、母の携帯電話に弟の担任から電話がかかってきて、足止めを食う。僕は電話が終わるのを待たず、弟を追ってマンションの廊下に出る。

眼下の広場では大勢の子供が遊んでいる。弟の姿は見当たらない。母が追い付いてくる。下の広場に弟のカバンが落ちていたらしい。

僕は自分の携帯電話を持たずに出てきたので、母と連絡が取れるようにしておきたいと思い、いったん部屋に戻ろうとする。母も一緒に来る。エスカレーターのように上に登っていく。ピアノの楽譜が空中を流れていく。その楽譜は、「悪さをした子供が死の罰を受ける」というような内容の、教育としては野蛮な、古い童謡の楽譜である。

弟は死んだのだから探しても見つかるはずがない、と思い至り目が覚める。

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