セクサロイドの夢

ダッチワイフっぽいアンドロイドを購入し、外に連れていく。アニメ的な顔の女の子。外見にダッチワイフ的な要素があるわけではないし、特定のパーツを別途購入しない限り実際にダッチワイフ的でもない。が、ダッチワイフ的な文脈のアンドロイドである。

高機能ではないがAIが搭載されており、ルーターの設定ページみたいなページを経由してスマホから操作したりできる。基本設定をした後、まだよく分かってないけど動かしてみる。プログラムを触っている感じで、動くと楽しい。普通に歩けるほどの運動機能はないため、外に行くときは背負って歩き、適当なスペースを見つけたら立ち止まり、そこで立てて喋らせてみたりする。デパートみたいな場所を訪れている。

しかし、まだよく分かってないため徐々に動きに不具合が出る。AIをスリープさせようとするが、うまく出来なくて動いてしまう。操作項目を触るそばから戻されたりして反抗的になってくる。小銭をぶちまけられたり、または数えている途中の小銭をかき集められたりもする(そういう動作がプリセットで入っている)。設定ページはmixiみたいにごちゃごちゃしていて分かりにくい。

誰かと集まって飲みに行く流れになるが、依然としてアンドロイドが言うことを聞かず、決まりが悪い。何とか片付けようとしながら、先輩のような人(実在しない)と話をする。「文脈なんですよね、結局。見た目だけ言ったらこれにダッチワイフ的なところは無いんですけど、文脈が。今のアニメ的な絵そのものにそういうところがあって、公的機関のアニメコラボポスターとかアニメ風ゆるキャラとかはそれで揉める。(だから『胸を強調した表現だ/いや違う』とかの細部に言及してもお互い通じないし、『じゃあ文脈そのものを健全化しよう』的な気持ちから『エロ手提げを持つな』とか『外で同人誌を読むな』とかの後ろ弾が出てくる)」というようなことを言う。

アンドロイドは今や明らかに反抗的と感じられる。機体を押さえつけながら、設定ページを探って何とか止めようとする。

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