客死する夢

旅の途中であるエリアに閉じ込められ、そこにひしめくグールによって殺される運命にある。Gやその他の仲間は既に殺され、グールの一員になっている。

赤土でできたような塔のような建物の二階あたりに上る。そこから上には行けない。空間は広い。ガラスの嵌まっていない窓からはかつて仲間だったグールが見える、またはその横を通ってここまでたどり着いた。階下にはGが迫っている。

Gには、後で自分を殺させるという約束で、先に犠牲になってもらった経緯がある。一週間とかそこで経過している。Gは死んでおり、そこにGはいないが、何かグールを生み出すカビの作用によってGの脳から情報が引き出され、あたかもGと会話をすることが可能なように見える。しかしそれは見かけだけだし、もはや運命に何の変化する余地もないのだ。

Gと会話を交わす。笑えるほど普通にコミュニケーションが取れるように見える。「笑えるほど意志疎通できるな」と言うと「同じ×××青カビの作用ですからね」(?)と返ってくる。その顔は緑がかって黒ずんだ死体である。

やはり人間、穏当にやっているつもりの時もいつ死ぬか分からないと改めて思う。まだ何もかも途中だ。

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