豊臣秀頼の歌の夢

実家に泊まる。弟の部屋らしい(現実とは違う)。そこは2階か3階で壁は白く、屋根裏部屋のように天井か床が斜めになっている。枕もとのスマホを見ると、充電が切れそうである。見れば、充電のための線はコンセントにつながっていない。反対側の枕もとにはサイドデスクがある。そこにはろうそくが置かれ、水色の火が燃えている。

ドライブか何かで数人の友達(定かでない)と野外にいる。崖の上に立って見下ろすと、眼下に離れ小島が見える。Civilizationのように見下ろす視点である。その島では白い車と黒い車が囲碁のように陣地を囲みあい、妨害しあっている。海岸線まで黒い車の列が囲っていれば、白い車はそこから出られない。逆も然りである。白い車は警察勢力であり、黒い車は反社会組織かもしれない。

島は半島のように我々のいる土地と繋がっており、その境目あたりの林に農夫が住んでいる。やがて警察は島から引き揚げていき、反社会組織も引き上げていく。その両者が農夫の傍らを通り過ぎるとき、農夫はどちらへも挨拶をする。我々が上から覗いていたことが反社会勢力の注意を引かないか、少し恐れる。
 
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崖はコンクリートで整備された大きな坂に代わり、はるか眼下に土のグラウンドが広がっている。そこは公園である。用事が済んで立ち去る前に、同行の男(定かでない、爽やかな人物)が崖を降りてみたいと言う。それに付き合って、僕も崖を伝い降りてみることにする。

すると、崖を伝い降りる競争の祭りが始まる。それは市民の縁日であり、地域のイベントらしい。市民は男女でパートを分けて、誰が最も早く降りられるかを競争する。商品のカラフルなバッグが坂の両脇の溝に沢山置かれている。市民は群れをなして崖を降りる。僕は端っこの溝のあたりをマイペースに降りていく。

場面はそのまま隠し芸大会、あるいは試験に移行する。細長い教室で二人一組になって着席し、それぞれの組が芸を競う。女学生がピアノの演奏などを行っていく。自分にできることがあるのか不安になる。

豊臣秀頼の番になる。彼はドラマで豊臣秀頼役を演じた役者で、顔のあばたが特徴的である。イメージは逞しく、服装とキャラクターは豊臣秀頼である。秀頼が立つと、合いの手を入れたい者が4~5人同時に立つ。彼らはファンである。

秀頼は演歌のような歌を歌いあげる。たいそう美声である。しかしカラオケの故障か、途中で伴奏が無音になってしまう。秀頼はアカペラで歌い続ける。故障に対して誰も行動を起こさないが、終わり際になって気の利く者が立ち、線が外れていないか等を調べ始める。

コメント

  1. totsukakodama

    離れ小島の場面はマンダラっぽい。

    農夫はその土地の本当の住人だが、武力はなく、白と黒の車に等しくへりくだっている。逆に白と黒の車はその土地の住人ではなく、勢力争いをしていてもやがて外部へ去っていく。

    島が内心の世界、車が外に出ていくことは投影のようなはたらきだとするのが安直な理解だと思う。夢見者は、黒い車が外に出てきて初めて恐れを抱く。それが投影の機能だからである。

    農夫は自己のようなものに思える。その属性は自我と重なるところがなく、他者のようであり、善と悪を同じもののように扱う。

    しかしあまりに教科書的にユング的過ぎる。

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