魔女っ子漫画の夢

夜の住宅街を歩いている。魔法の掃除機、あるいはハイテク飛行機械を見つけ、手に入れる。それは僕のものではなく、何かの組織が持っていたものである。それを使うと空を自由に飛ぶことが出来る。黒いバッグに収めたギターのようにしてそれを背負う。

僕は追っ手を気にしながら歩く。ビルの一階のガラス戸の向こうから、大勢の子供たちが「助けてー」と口々に言っているのが聞こえる。何らかの悪党の仕業だろう。僕は機械の力でビルの屋上に上がり、そこで様子を窺うことにする。子供たちを助けるべく。

ビルの上はクローゼットの上のように小じんまりとしてゴチャゴチャしている。子供の時、二段ベッドに乗った時のような大きさ感。そこに、機械の持ち主であった技師のような人が飛んでくる。僕は隠れようとするが見つかってしまう。技師はJのような顔をしていて、黒っぽい技師の服を着ている。敵意はなさそうだが、おそらく機械を返す流れになってしまうだろう。

僕は逃げ出す。技師はいつのまにか三角帽の魔女っ子のようになり、追いかけてくる。ここからコミカルな漫画調になり、僕は少年主人公になっている。ページをめくると、一瞬で魔女っ子に追いつかれており、二人は汗まみれでセックスをしている。少年は、串団子状のディルドを口に何本も突っ込まれたりしている。明るいギャグ調である。

次のページでは、二人はプールサイドで戯れている。それは飛行船の上に設けられた特設プールである。魔女っ子の先輩キャラが新たに登場している。魔女っ子は先輩キャラを「お姉さま」と呼んでいる。魔女っ子は友達を欲しがっており、それで主人公を友達にしたのだという。「お姉さま」が「私は友達じゃないのか?」的な空気を出すのに対し、魔女っ子は「お姉さまはお姉さまだからいいんだもん」と言う。

ここまでが第一話で、高速展開しつつ「お姉さま」キャラを出すところまで進め、このキャラの詳細を次回へのヒキにしている。

別の話。「不景気です」といずれかのキャラが告げるコマから始まる(「あさりちゃん」にそういう出だしがある)。「もうすぐ日本経済は滅びるもんねぇ……」と魔女っ子が言う。魔女っ子たちの組織は影で大きな事象を操っているらしい。この漫画は、悪の組織側からヒーローものを描く的なやつなのだ。

別の話。魔女っ子の上司(気の強そうな少女)がやって来ることになる。魔女っ子は主人公に、「大変大変! 君を殺さないと収まりがつかないだろうから、殺すね」と言う。「切り替えが早すぎる!」というギャグ。主人公は大きなケーキの中に身を隠す。やがて上司がやって来るが、魔女っ子がボケをかましまくるので、主人公はケーキの中にいながらバレないように突っ込みや補足を入れる。そういう型のギャグ。

最終話付近の話。魔女っ子たちの軍団はビルの上層階から、地上にいるヘリ軍団に攻撃を仕掛ける。ビルの上ではなく内部に陣取っているため、普通ならヘリは手出しができないが、このビルはヘリが中に入ってこれるように大きな空間が設けられているため、ヘリが上がってきて反撃を仕掛けてくる。魔女っ子たちは壊滅し、戦いに敗れる。魔女の生き残り二人(主人公かは定かでない)が瓦礫から身を起こし、隠れながら脱出しようとする。そのさまは第一話とオーバーラップする。二人はビルの奥の大きな分厚い扉を開き、内部を進んでいこうとする。明らかに敵が待ち構えていそうで、死亡フラグ感がある。

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