サトゥルヌスの夢

スマホを使ってデスゲーム的なことをする非常事態になっている。本当にデスゲームをする必要があるのがググって調べようとする。

避難所のような状況。自分は布団を持っているが、布団の数は少なく、床に直に寝ないといけない男が大勢いる。僕は、震えている男に一緒に寝ようと声をかけ、皆でかたまって寝る。

旅館の部屋のような広い自室。徹夜明けのような雰囲気。床一面に布団が敷いてある。Gの友人(実在しない)が来ていて、いま寝ようとしている。僕はPCで調べごとをしたいが、キーボードをたたく音に対してG友人が文句を言ってくる。
 
 
長期休暇中、あるいは土日の学校に来ている。廊下から窓の外を見下ろすと、若草色の丘が見え、いつの間にか春になっていることに気づく。丘にはオレンジ色の細かい道がたくさんある。校庭に目を移すと、大勢の生徒が下校していっている。それに混じって、自転車に乗って去っていく一人の老人と目が合う。僕は「しまった」と思う。老人はミケランジェロが描くような屈強な肉体をしており、白髪で、サトゥルヌスを思わせる怪物である。老人は自分の首を取り外して手に持っている。老人はこちらに会釈する。こちらも会釈を返す。
 
 
satoru
 
 
(忘れた場面なのか、ここで思いついたのか分からないが)この老人とは会ったことがあり、その怪物性を僕は知っている。老人は僕を殺しはしないが、いつでも殺せるといった態度を見せ、例えば「他言するなよ」と言いつけるかのような何らかの関係を僕と結んだのだった。だから、会釈をするのはクギを指している感じなのだ。

その時一緒にいた友人は、後になって全身が破裂して死んでしまったらしい。僕は急いで帰ろうとして荷物をまとめる。一緒に下校しようとしてEを探す。

いつの間にか1階に降り、老人と話している。老人は僕をベッドに縛り付け、何らかの施術をしようとしている。それは僕を老人の同類にしようという性質のものであり、僕も拒否はしていない。老人は一種の超越者だが、比較的礼節をわきまえた超越者であり、中には「正装」していない連中もいるとのこと。老人は世界の秘密について語りながら術を進める。「人類に恐怖を与えるためにはモンスターだ。そのために人間を殺すモンスターが放たれた」云々。老人は呪文を唱えながら僕の前歯を押す。折らんとする力強さである。この術に適合しないものは、全身が破裂して死んでしまう。僕は緊張しながら叫び声を上げる。

すると目が覚める。「目が覚めた」と思う。周りにはサッカーの映像のようなものが流れている。これが超越者の秘密だった。つまり、夢を夢と知ることによって、夢の中で超越的な力を振るっているのだ。老人が夢の中から呼びかけ、僕は再び眠ろうとする。まどろみを感じ、夢の世界に戻る。

超越者たちは僕を訓練しようとする。緑のベッドがたくさん並んでいる部屋に通され、寝かされる。女医のような超越者が現れ、高圧的ながらも乱暴ではない(つまり教育的な)態度で指示を出してくる。ペニスを勃起させろという指示を受けるが、上手くいかない。女医は「では私がオナニーをします」と言って、僕が寝かされている右側に背を向けて座り、自慰を始める。しかし僕は関心を抱けず、上手くいかない。丸坊主の裸の少年が部屋にぞろぞろ入ってきて、それぞれ別のベッドに横たわり、同じように訓練に備える。二人一組のベッドもある。彼らは没個性的で、操り人形のようである。僕は超越者向けの情報誌のようなものを渡され、その文章を目で追う。超越者のタレントのような存在がいるらしく、「リリィ」といった名前を何回か見る。リリィの写真とされるものには寿司が映っている。女医はいら立ち「あなたの価値は今8000円なのよ」と僕に言う。訓練が捗らないと、僕にかけた労力を回収することができないらしい。

コメント

  1. totsukakodama

    廊下から見下ろす場面は「下を見ると怪物的なものが見える」パターンに当てはまる。

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