陥没した歩道の夢

戦時中。我々は少年兵であり、どこかの島に来ている。何かの合間で、命令に従って整列し、体育の時間のように三角座りをする。その前に上官が立って話をする。上官はクッキングパパのような人物で、軍では例外的といった風に優しく頼もしく語る。僕は問いに当てられてうまく答えられないが、ビンタとかはされない。

楽屋裏のような部屋でスマホを使っている。twitterを見ている。

アート作品を作る。それは白と黒の絵の具で構成された塔であり、(いかにしてか)上に積み重なって進んでいく(そういう視覚イメージで画面が動いていて、実際に塔を作っているわけではない)。頂上に着くと(イメージで)、そこはボウルか蓋のない箱のようになっていて、その中に白と黒の絵の具を塗りたくる(ここまでの間、「裏切り者の処遇について」のような会議のような会話を聞いている。それは寄生獣で広川たちが繰り広げている会話のような感じである)。その後で、そこに水を満たしてみるというコンセプチュアルアートなのだ。水を注ぐと絵の具が溶け出し、水は灰色に濁る(ここからイメージではなく個物としての箱になっている)。一旦水を捨てる。すると絵の具はかなり流され、一回り小さくなった絵の具の塊が残る。

写真を撮ってtwitterに上げようとするが、スマホの画面が黒くなってしまい、うまくできない。古いスマホを出してきたりアカウントを変えたりするが、うまくできない。

自転車で帰宅する。京都の今出川通りを北白川から百万遍の方向へ(実際の帰宅方向と逆)。通行人を避けながら走る。大学構内で地面の陥没があったらしい。

別の日、授業中とかに轟音を聞く。その後、雨の中を自転車で帰宅する。思ったより降っていて、雨具無しでは少々濡れすぎる感じだが仕方ない。原稿の入った透明ケースをカゴに入れるしかないのが心配だ。

下り坂を走っていく。通行人を左右に避けていく。スピードは決して出しすぎないようにするが、慣性はかなり働いている感じで、避けるのに神経を使う。お年寄りが多い。

行く手に二人連れのお婆さんがいて、こちらを見て「どうぞぉ」と道を譲ってくれる。が、歩道の道路側に立って、道路側の柵の方に手を差し出している、つまり譲ってくれるはずの空間は非常に狭く、溝しかない。「おーい」という感じで突っ込む。

が、近付いてみると分かる。歩道が大きく陥没していて、直径10メートル、深さ5メートルくらいの土の穴になっている。お婆さんの差したあたりにギリギリ元の地面が残っている感じだった。さっきの轟音はこれだったのかと理解する。お婆さん二人は談笑しながら穴の中に降り、土の上を歩いてこちらに渡ってくる。僕もそうして進む他ないようだ。

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