蜃気楼の夢

ホールで催し物が開かれている。誰かの披露宴だろうか。関係者の友人とかで、有名バンドが出てきて歌い始める。宴たけなわだ。しかしマイクが壊れているのか、ほとんど客席に聞こえない状態になっている。手拍子で応援しようとしたりの動きがあったが、観客間の息も合わない。結局、いったん中止して歌い直すことにしたらしい。

ガラス張りの控え室には能楽サークルのメンバーが集まりつつある。僕は忙しくて断ったとかで含まれていないようだ。雑魚寝の布団に寝ていると、Iがもう眠すぎるといった感じで布団に潜り込んでくる。

会場の外に屋台のようなものがあり、そこで何かを食べる。食べ終わって振り向くと、貧しい親子が順番を待っているのかいないのか微妙な立ち方をしており、「何も食べ終わるまで屋台の前に立つ必要はなかった。待っていたなら悪いことをした」と思う。

会場から出ると、外は朝早くか夕方早くで気だるい雰囲気である。視界の端に巨大な白い月が見えた。ビルとかに映ったのかもしれない。しかし見間違いだろうと思って角を曲がると、銀色の車が四台連結したような車が、各タイヤをでたらめな方向に回しながら建物を突き抜けて滑っていった。そこにいた女性と「今の見た?」と言い合う。向こうに逃げ水のようなものが見えるし、さっきの突き抜け方は逃げ水っぽかった。どうやら蜃気楼的な未知の現象が起きているらしい。会場に戻りながらTwitterに「蜃気楼を見た」と書こうとするが、足の動きが遅くなり、うまく歩けない。前方には犬の散歩。文章もうまく変換できない。夢だと気付いて目覚める。

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