プリントの整理の夢

夜、実家にいる。母方の実家の二階のような、実在しない部屋。鞄のなかには荷物がごちゃごちゃになっていて、早く整理する必要がある。クリアファイルに落書きや漫画がごちゃごちゃに入ったものが沢山ある。母が帰ってきたようだ。少しは手を付けておくか、と考える。

実家の居間にいる。プリント類を整理しつつ弟と話している。弟が「貝って何類だっけ」と訊く。「軟体動物じゃなかったっけ」と答える。弟は魚介類図鑑をめくりながら「しかしこの著者によると、貝かどうかは殻を獲得しようとする必死さによって決まるのであって、ヤドカリのように既存の殻を借りる類いの海生ナメクジも貝だというぜ」と言う。僕は本当かなあと思いつつ、「ではこのゴクリンも貝といったところか……」とゴクリンを現れさせ、ふざけて笑い合う。夕飯の支度が進行している。

わら半紙にカレンダーを書き、漠然と予定を整理する。試験が近く、勉強する必要があるが、あまり何もやっていない。プリントを床に並べ、捨てるもの、漫画的に要るもの、学校的に要るもの、などと分類していく。弟が「なんで分類するのか」と分かりきったことを訊く。僕は「ものによってとっておく必要があるからな」と答える。今夜は、弟が実は生きていて、帰ってきたところなのだ。なぜ死んだのか、それを訊いたりするのは後で構わない。慌てなくともいいではないか。今は弟が生きているという事実に安心していよう。父も母もそんな感じだ。テーブルに夕食が配膳され始める。

目が覚める。かなり寝ぼけていて、「眠ってしまっていたからテレビの録画も出来ていないかな」といった理屈に合わないことを考える。ややあって夢を思い出す。

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