追いかける夢

カーブした下り坂の道を歩いている。人が多い。その中に、弟に似た人物を見かける。似ているどころか、これはそっくりではないか? というか、服が普段よく着ていたものだ。ということは本人だ。

それに気付いた途端、弟は駆け出して路地に入ってしまう。僕は弟の名前を叫びながら追いかける。角を何度か曲がり、見失いそうになる。最後の角を曲がると、ビルの外壁に囲まれた狭い霊園があり、墓参りに来ている人が足元にしゃがんでいる。その人が、さっきまで追いかけていた弟と似た服を着ている。

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