医師の能面の夢

百番集がもう一つ出てきた。得な気分。

医師の能面を自作する。髪の毛付きである。イメージを作るために、白衣を着た胴体部分を服か何かで作って、その上で作業する。童子ベースで痩せ男を組み合わせたような顔である。作業中は仮の目玉を裏側から入れてある。顔は完成し、あとは本番の白目を裏から入れればよい段階になる。

壁には他の能面がいくつか掛けてある。最近引っ越してきたので、とりあえず適当に掛けたものである。最近人からもらった「疑い般若」などの珍しい面がある。その「疑い般若」が、ちょっと目を離したすきに、掛けた場所が動いている。

その壁の前に長机が置かれ、会議が始まろうとしていた。参加者はみな碩学であり、机には百番集っぽい古本が沢山置かれている。

本をぱらぱらとめくる。その内容は、己を茨城童子と思い込んだ少年による明治~大正あたりの非行記録や、戦前のイラスト、あるいはフランケンシュタインの挿絵付き本などである。

会議はなかなか始まらない。近くにいた若い女性が「会議、特に始まるとかの区切りは無いんですか?なるほど、大学に来た実感が出てきました!」というようなことを言う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です