エルフの講義と煙草の夢

学校。カフェのような机配置の大学で、向かいに座った女性の先輩から講義を受けている。それは部活とかではなく公式の授業であり、義務感が伴って堅苦しい。時間も決まっており、期末には試験がある。それでいながら、先輩の振る舞いのコードは「フレンドリー」だ。

講義の内容はエルフに関することだ。今は、エルフの装身の歴史についてらしい。トピックそのものに関心がないではないが、状況は退屈で、僕としてはやり過ごしたい。が、マンツーマンだから不真面目な素振りは見せられず、職場めいて、先輩との関係を損なってもまずい。

僕は机の上の枕にもたれるように講義を聞いており(寝ていたかも)、ノートを取っていないことにふと気付く。先輩は「ノート取らないんだね」的なことを言う。ああ、もう駄目って感じだ。居眠りしていたんだろう。試験も望み薄だ。僕は利発ではないし先輩にも見放されている(しかしこの先輩、勘に触る話し方だ)。寝坊や居眠りから覚める時の自己嫌悪感。何というかいつものやつだ。

おためごかしで、今さらノートを取り出して、金釘文字で(船を漕いでいる時に書く文字)最後らへんの内容を書いて見せる(「ほら、頭に入っていますよ」)。しかし実際ほとんど覚えていない。先輩は「来年の二月に自主講義をやる機会があるから、自分で教える体験をしてみるといいかも」とインストラクションする。コードは「教育」だが復讐的なコミュニケーションだ。僕は興味を持った素振りで対応し、去年のシラバスを見せてもらう。去年も、クラスの変な人が変な講義をしたりとかがあったようで、実際面白そうではあるが……。

中学、高校の教室のような場面に変わる。休み時間でガヤガヤしている。煙草を吸いたい。手元のブリキのケースには吸い残しのピースが数本入っている。湿気ていて、紙がほどけかけているのもある。火はないし、部屋に持っているジッポはずっと使ってないからオイルを足さないと使えない。

中学の同級生が僕の机に来て(各々に煙草が余っていないか尋ねているようだ)、煙草をくれないかと言う。僕は、湿気たピースならあるし是非もらって欲しいが、紙は巻き直さないといけないし、こんなのをあげるのもどうかな、と気を使う言い回しを考えている(別に気を使う必要はないのだが)。一本吸ったら残りはあげるから火を貸して、と言ってもいいが、そもそも吸おうか吸うまいか。

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