クリオネのイニシエーションの夢

弟が通っていたのと同じ中高一貫の男子校に通うことになる。入学式にジャージで行く。教師は威圧的で、どちらかというと自分が通っていた高校に似ている。ジャージで来たことを咎められ、完全にゴミを見る目で「次から制服で来い」と言われる。確かに、制服があるのになぜジャージで来たのかと自分でも気付いて辛くなる。

創意工夫のあるイニシエーションが多数用意されているらしい。手のひらサイズのクリオネやミズクラゲが泳いでいる水槽をズラッと並べ、教師がそれを手づかみでガツガツ食い始める。終始無言。それに触発された同期たちが、何も指示されないうちから前に出ていき、同じようにクラゲを食べる。この儀式は、命を食べる体験をさせるためとかだろう。教師が「オレもしんどいからとっとと食え」的なことを言う。早く食べた者から偉いと見なされる、合理的にしておぞましい同調圧力。

とにかく何回か恥をかく。

場面が代わり、漁村。ここでは村人に処刑されて生首となった男が、なお動いたり人を操ったりして害を為しているらしい。龍神の祟りの類いだろう。

ルフィは、太刀を帯びた屈強な男一名と共に、沖の小島へと出向いて祟りを止めようとする。が、屈強な男の背中には既に生首が取り付いていた! 男は生首に気付き、矢をつがえようとするが、矢がない。見ると、ルフィがその矢を持って波の向こうに行くところだ。ルフィは生首側の人間だったのか? 男は「おい」と声を掛けようとするが、矢の所在が分かればそれでいいと考え、止める。矢さえ生首に渡さなければ大丈夫ということか。

やがて島に着く。そこは石造りの遺跡であり、男は屋上から、ルフィは一階から攻略する手はずだ。と、ルフィが「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだー!!」と叫びながらトラに追いかけられてこちらに走ってくる。結果として、ルフィは生き残るが男はトラに食い殺されてしまう(黒い修正が入る)。鎌首をもたげるようにこちらを見るトラのカット。

場面が代わり、ビートルズの知らない曲を覚えたり歌ったりする。

学校のイベントのような場で、友人がステージに上がって熱唱する。それを半ばバカにする生徒もいて、不愉快に思う。

座敷の夢

何かの事情で過去にタイムトラベルし、閉鎖されたテーマパークを訪ねる企画に参加する。主催は男性の漫画家(現実には面識なし)と、当時はデビュー前だった女性の漫画家(同じく面識なし)と、あと一人くらいで、企画というか小さなオフ会のような感じ。

集合し、バスで現地に行く。テーマパークに入り、古い座敷に立ち入る。その大広間では天井が低く広く垂れ込め、薄暗く、オフィスの廃墟のようである。ここで人が死んだのか、大量の血痕が付いたパソコン台がある。それとは別に、熊に襲われたのか何なのか、人がここで死んだらしい。あるいは同行者の一人が目の前で死んだのかも。(思い出せない。後から挟まれたシークエンスかも)

別の事情で再びタイムトラベルすることになり、もう一回同じ企画に参加する。事情とは、自分の服のシワを描き直すとかそんな感じのメタな理由。

バスの中で男性の漫画家と雑談をする。「どんな雰囲気か分からないので何を着てくるか迷いました、結局思いきり普段着ですけど」「服で迷ったら、行く場所にいる他の人の服装に合わせるといいよ、仮に会にはそぐわなくてもその場所自体には合うから」云々。自分がタイムトラベラーであり参加者との出会いが2回目であることは特に隠さないが、突っ込まれもしない。

バスから降りた時、因果をいじってはいけないな、と何となく実感する。これが最後のタイムトラベルのつもりだったけど、実際最後にしよう。一度因果を操作してしまうと、無数の些細な偶然に支えられた現実というもの自体がばからしく思えてきてしまう。もう元には戻れない。

今回は未亡人の人が参加している。前回のタイムトラベルの時に見た死者の妻だった女性らしい。

テーマパークは大学の敷地内にあり、バス停からすぐ行ける。ただし早めに着いたので、どこかで時間を潰す必要がある。と、男性漫画家がバス停後ろの敷地にどんどん入っていく。そこは大学の畑であり、部外者が立ち入るのは少しまずいように思われる。その奥にテーマパークがあり、近道になるのだ。

入ってもまだ開いてないですよ、などと声をかけつつ、自分も後についていく。ふと斜め後ろを見ると、小型犬くらい大きいネズミのような白い毛の動物が生息していて、ツタか何かをかじっており、ぎょっとする。

そのまま座敷に入ってみる。今回は廃墟ではなくきれいに整えられた座敷だ。お寺のような場所。しかし、まだ開園前なのでかなりとっ散らかっている。天井は低く広く垂れ込め、薄暗い。が、中庭側からは光が入ってきている。大きなネズミのようなものがあちこちにいる。日々、係の人が開園前に全部追い出すのだろうか。

子犬や、平安貴族か鳥獣戯画のような格好の小さな人たちがいる。いや、人ではなく何か動物に布が引っ掛かってそう見えるだけだろう。あたりは静かで暗く、神秘的で、来てはいけない所に来ている感じがする。僕はスマホを取り出し、そこらの写真を撮り始める。狼のようなシベリアンハスキーのようなものもいる(ちょっと怖い)。その瞳は水色に光っている。幼い子供たちが大勢遊んでいて、保育園のようである。子供たちは走り回っているので撮りにくい。連写機能を使って撮るが、なかなかうまい絵が撮れない。

前回、血まみれになっていたパソコン台も撮る。と、未亡人の参加者が写り込んでしまう。その姿は幼い子供のようになっており、髪は長く、それも子供のような髪形。

「あ、すみません、撮ったわけじゃないです」的な言い訳をすると、その女性は笑って、それから亡夫の死について質問し始める。死の状況を知るためにこの企画に参加したのだろう。

「あれ(夫)も守られて死んでいましたか?」

返答に詰まる。何かをかばうとかかばわれるとか、そういう感じの死ではなかったはずだ。どう答えたものか。そもそもよく覚えていない。

そのまま目が覚める。

二人目の弟の夢

母と大学の辺りに行く。そこの立体駐車場(実在しない)で弟と待ち合わせて、母は車でどこかに行く。弟は大学に用があるようなので、そこまで弟を送って別れることにする。

歩きながら、実はうちは三人兄弟だったんだな、次男にあたる弟は死んだが、三男の弟は生きていたんだと気付く。それが今一緒に歩いている弟だ。次男と三男はとてもよく似ているが、三男の方が(当たり前だが)年下で、あどけない面が多いようだ。

しかし、三男の名前がどうしても思い出せない。そこで、三男に直接訊くことにする。自分は記憶が混乱しているらしくて、お前の名前が思い出せない、と言うと、三男はうろたえ気味に答え、その発言が要領を得ない。

大学食堂の辺りがすっかり様変わりし、白くてピカピカの未来的な建物がある。エレベーターの扉が全面サイネージ広告になっていて、危ないなあと思う。

授業の夢

学校で英語の授業を受けている。が、担当の教師が現れない。そのまま一時間分が過ぎる。

休憩時間に友達のところに喋りに行く。10分休憩のところ、気が付くと15分経っている。ふと空気が変わったのに気付いて自分の席に戻る。

次の授業も英語だが、代理の女性の教師が来た。教科書の問題を順番に当てて答えさせていく。たまに「ではこの文をドイツ語でヒトラー風に言うと……」などと言い出して、規則的な当て方をしないつもりだ。

自分の番になるが、自分は横になって眠っており、目を閉じている。教師は怒らないが、怒りを込めて起きるように促す。必死で目を開けようとするが、体に力が入らない。しばらく苦闘する。

ついに目を開けると、金縛りが解けるように目が覚めた。

怨霊おもちゃの夢

怨霊が出てくる漫画を読んでいる。修学旅行などのシーンがある。

怨霊が出てくるおもちゃを買い、手順通りに遊んでみる。まず本体をインストールし(現実に?)、次に呪いのパスワードをメモ帳に入力していく。暗号で「門を開け霊を呼び込む」とでも書いてあるんだろうな……と思わせる文字列を打ち込んでいくと、徐々に画面がチラついたりして様子がおかしくなっていく。最初にインストールしたプログラムのはたらきだろう。

プログラムを入力し終わると、画面はもうかなりおかしく、怨霊の声や振動が出始めている。取り返しが付かないかも?という感じがあり結構こわい。手順書には「出血=ENTERと同義」と書いてある。血を出せということだと思うが、そこまでしなくても一定時間で出てくるだろう。

果たして、天井あたりにARの怨霊が登場し、裸眼でも飛び出して見える3D映像で襲いかかってくる! それを仰向けに寝そべって見ている。霊は何事か喚きながら、こちらの無防備な心臓に攻撃してくる。攻撃を受けると振動パックで臨場感がある。ジェットコースターのようだ。あわやという時、お助けキャラの入っている袋から守護霊が表れ、怨霊を成仏させてくれる。

これで終わりのようなので、守護霊を袋に戻して後片づけをする。うっかりスイッチを押してしまうとまた動き始めてしまうようなので気を付ける。袋(箱)には、保護者向けの説明などが書いてある(このおもちゃは子供向けだ)。箱の奥にはプラレールのパーツ(特典だろうか)二個と守護霊からの手紙が入っている。それと、中古品のゲームボーイカセットとマイクロSDカードが大量に出てきた。前の持ち主のものだろうか。もしかして中にデータが残っているかもしれん、本編より面白いかも、と好奇心を抱いて保管する。

弟と昼前の夢

美術館のような場所。生き物関連の博物館。ガラスのショーケースがあり、始祖蝶(鳥ではなく蝶。単にでかい蝶)がそこらを飛んでいる。一匹だけ。

椅子の上のポジションか何かを巡って弟と争い合う。半ば以上ふざけ合いだが、弟が意外なほど粘るのでなかなか展示を見ることができない。椅子の上に冷蔵庫を乗せて、その上で互いの腕を掴み合って有利を得ようとする感じ。笑い合って終わる。

始祖蝶が客に羽を踏まれたのか、羽の先っぽが折れた状態で飛んでいる。

シームレスに場面が変わる。実家の居間、ただし住んだことのない白っぽい部屋。昼前である。母が、昼に何を食べたいか訊いてくる。うどんかラーメンか蕎麦かで。何でもいいけど訊かれると迷うなあ、と答え、とりあえずうどんになる。台所ではわかめが冷凍から戻されている。僕はアイロン台を机にして、新聞の切り抜きのようなものをまとめる作業をしている。膝元に半ば凍ったそぼろのようなものがどちゃっと落ちているので、指につけてなめてみるが、異様な味がする。釣りの撒き餌か何かだったかもしれない。

弟があそこまで粘るのは珍しい、と母に言う。同時に、昼前に争い合うのもこれが最後になろう、と思うが、口にするかどうかは迷う。(弟が遠からず死ぬことが分かっていて、その最後の時期という設定)

セクサロイドの夢

ダッチワイフっぽいアンドロイドを購入し、外に連れていく。アニメ的な顔の女の子。外見にダッチワイフ的な要素があるわけではないし、特定のパーツを別途購入しない限り実際にダッチワイフ的でもない。が、ダッチワイフ的な文脈のアンドロイドである。

高機能ではないがAIが搭載されており、ルーターの設定ページみたいなページを経由してスマホから操作したりできる。基本設定をした後、まだよく分かってないけど動かしてみる。プログラムを触っている感じで、動くと楽しい。普通に歩けるほどの運動機能はないため、外に行くときは背負って歩き、適当なスペースを見つけたら立ち止まり、そこで立てて喋らせてみたりする。デパートみたいな場所を訪れている。

しかし、まだよく分かってないため徐々に動きに不具合が出る。AIをスリープさせようとするが、うまく出来なくて動いてしまう。操作項目を触るそばから戻されたりして反抗的になってくる。小銭をぶちまけられたり、または数えている途中の小銭をかき集められたりもする(そういう動作がプリセットで入っている)。設定ページはmixiみたいにごちゃごちゃしていて分かりにくい。

誰かと集まって飲みに行く流れになるが、依然としてアンドロイドが言うことを聞かず、決まりが悪い。何とか片付けようとしながら、先輩のような人(実在しない)と話をする。「文脈なんですよね、結局。見た目だけ言ったらこれにダッチワイフ的なところは無いんですけど、文脈が。今のアニメ的な絵そのものにそういうところがあって、公的機関のアニメコラボポスターとかアニメ風ゆるキャラとかはそれで揉める。(だから『胸を強調した表現だ/いや違う』とかの細部に言及してもお互い通じないし、『じゃあ文脈そのものを健全化しよう』的な気持ちから『エロ手提げを持つな』とか『外で同人誌を読むな』とかの後ろ弾が出てくる)」というようなことを言う。

アンドロイドは今や明らかに反抗的と感じられる。機体を押さえつけながら、設定ページを探って何とか止めようとする。

法事でどたばたする夢

何かの仕事か人間ドックみたいなもののために何かの施設にいる。ガラスで区切られた、職員室かオフィスみたいな一画があり、そこではガルパンや艦これのキャラが事務仕事をしていて、言えば誰でもセックスしてくれるという。僕はここのところ毎日友人とここに来ているらしく、今日は帰ることにした。

そのオフィスの食事時の音楽に、自分のウォークマンのプレイリストを流す。誰のウォークマンかは公開されていないが、その場の感じでバレているかもしれない。二回流したのでちょっと軽蔑されたかもしれないと思う。

何かの平成ライダーのコンテンツを見ている。ザコ戦闘員が、四つ足の獣のような姿から立ち上がって山賊をモチーフとした姿に変わる。

弟の法事か何かで親族が集まっている状況。どうでもいいことで全てがどたばたしている。

知らないお婆さんが大きな道路を渡っていく。足腰が悪いらしく、這うように少しずつ渡っていく。僕は身体がエノキ茸みたいに割けていて非常に歩きにくい中、陸橋かなにかを渡る。僕が向こう岸に付くと、お婆さんも何とかたどり着いていた。お疲れ、みたいに声を掛け合う。僕は母を追って階段を上がる。後で買い物に行くというので付いていくと答える。

自分のblogを象徴する、厚紙を貼って作った立体的な六角形の風車のような構造物がある。歪んでいるので、のりを剥がしてハサミで手直しする。

法事の一環で、親族みんなで花見に行くという。母のデジカメの調子が悪いらしい。父方の祖父が何やら詳しくデジカメの挙動について述べている。父はデジカメの調子を母の責任とし、どうでもいい皮肉を言っている。僕は父に、自分が詳しいジャンルで他人が右往左往するのを見るのは楽しいものだ、と言う。僕はデジカメの具合を確かめようとするが、よくわからないのでスマホで検索を始める。その場に弟が参列者として普通にいる感じがある。

増水した川のVRゲームの夢

綿毛が川を流れていく画像をTwitterにpostして「無明うさ流れ」とキャプションを付ける。

雨で増水したアマゾンめいた川を、ズートピア風のケモレスキューか何かになって進むVRゲーム。主人公たちの種族はヒューマンに軍事力・政治力で劣るため、西洋列強が植民地にするような扱いを受け、不便を強いられている。不穏な状況の中で災害的な雨に見舞われ、一触即発のムードになっている。

重苦しいグレーの空の下、黄土色の川を漕いで進む。VRに水を使った仕組みが取り入れられているため、水に潜ると実際に溺れそうになったりしてリアル。ワニがいると分かっている場所を通らないといけなかったり演出も良い。

ヒューマンに押し付けられた制度のせいで任務は困難を極め、暗闇の中で同士討ちになってしまった同志を見つけたりする。仲間はいきり立ち、ヒューマンに襲撃を仕掛けようと言い始めるが、思慮深い軍帽のキャラがそれを諌める。

何とか任務は達成されるが、主人公種族の被害は甚大。にもかかわらず、この状況を招いたヒューマン側からは何の補償もない。このことで主人公の種族はヒューマンに決定的な敵意を抱き、密かに軍事力を蓄えることを決意する。

月日は流れ、いよいよ戦争を仕掛けようという集会がなされる中、あの思慮深いキャラが再び仲間を諌める。戦争を仕掛けるにやぶさかではないが、今の状況では自分が有する戦力(シロクマかセイウチのような友軍がいる)を出すわけにはいかないと。云々。

何かのショップに場面が移る。自分は、先程のVRゲームのグッズを買いに来ている。海遊館のお土産屋みたいな亀や海棲哺乳類のぬいぐるみが多い。ミドナのぬいぐるみもある。中々いいのが見つからない。