サンリオの玉座、部族の戦士の夢

魔王の城から脱出しようとしている。母(物語の中のおかんキャラ)の差し金である、紳士めいた半裸の大男と妙に小さい男の二人組が現れ、手助けしてくれる。

脱出した後、ふたたび城へと忍び込む。折からの悪天候にまぎれ、壕の濁流を泳いで城壁を登ろうとする。そこに思わぬ助っ人が現れ―――――と思ったら、さっきの大男と小さい男の二人組だった。「キャラ使い回してない?」と突っ込みが入る。小さい男はピンク色に帯電し、そこから電気をひいて大男が壁に穴を空けている。

城の屋上に着き、王との決闘が始まる。王は筋骨隆々で邪悪だが人間的な気高さを持った王で、禅問答を仕掛けながら切りかかってくる。神話的な戦い。白く輝く天。下からのアングルがずっと続き、戦う者の姿は逆光で暗い。動きにはスローがかかっている。ギリアム映画のクライマックスのような、茶番と盛り上がりの混ざった雰囲気。主人公(自分)は短髪の白人青年になっている。

王の剣が勇者を貫く。しかしその刹那、勇者は王の懐から解毒剤を奪い、屋上から下に投げ落としていた。それさえ手に入れれば死んでも構わないという覚悟だったのだ。ほどなく城内のオークたちが隊列を組み、銃を捧げて行進を始める。王に対する謀反だ。母(物語の中のおかんキャラ)の手腕によって、この短時間に全員を裏切らせて近代的な軍隊に仕立て上げたのである。

邪王は滅ぼされ、エンディングとなる。主人公は生きている。祝賀会の流れを抜け出して屋上に向かう。階段の踊り場で、潜伏中にちょっといい雰囲気になった敵側のヒロインが待っており、二言三言かわす(映画っぽい)。屋上に出ると抜けるような青空で、その場には自分一人だけである。

屋上にはサンリオの玉座がある。それはテーマパーク随一の名所で、縦にものすごく長いギロチンのような構造物の頂点に玉座が取り付けられている。そこに座りたければ、構造物の中ほどまでをよじのぼって、そこにある板に身体を固定し、そこからはワイヤー仕掛けで引き上げられる仕組みになっている。最後に玉座についた者は今や古人である。頂点では360度の景色を楽しめるだろう。

ここで写真でも撮らねばせっかく来た甲斐もないだろうと思い、サンリオの玉座に登ろうとする。しかし思った以上に不安定かつ高所で、難しい。ようやく中ほどまで登るが、そこで身体を預けるべき板が見当たらない。あるにはあるが異様に小さく、これに乗った状態でワイヤー仕掛けを作動させたら振り落とされない保証がない。よくよく見ると、それは板ではなく仕掛けを動かすためのレバーかもしれない。
 
 
 
展開が飛ぶ。弟とバスに乗っているが、途中の停留所で止まり、いつまで経っても動き出さない。時刻表を見ると「深夜1:20~」などと書いてある。今は昼の1時である。ここで12時間停車してから動くバスだったのだ。弟の調べ不足をなじる。

友達との食事か何かのため、待ち合わせ場所へ向かう。焼き鳥屋の店内を通過する。そこでは見知らぬ男が席に案内されたところで、男はテーブルに残っていた先客のたれを床に捨てる。そういう作法のつもりのようだが、この店的には床に捨ててOKかどうか怪しいものだ。

仲間のうち一人が男と話しこみ始めるが、こうして焼き鳥屋にいても仕方ないので、自分を含む二人は先へ進む。裏口から出て、外階段を降りる。外階段は非常に長い。折からの悪天候で階段はやけに滑る。日は暮れている。

相棒がやけに面白がって滑っている。よく見ると、相棒はさっきの焼き鳥屋で靴底に石鹸を付着させてきたようだ。そのため階段が泡立っている。滑るわけだ。僕も爽快に滑るが、踊り場で手すりにぶつかって、下を見るとものすごく高所で、肝を冷やす。

ドアを開けて建物内に入ると、道場のような空間が広がっている。そこに待ち合わせていた仲間がおり、合流を果たすことができた。稽古は休憩中で、一同は椅子を円形に置いて座っている。その中に、かつて(夢の中で)知り合いだった不良少年がいることに気づく。彼は首から上を真黒に染め、インディアンの扇形の羽根飾りのような髪形にしつらえ、その髪を青・白・水色の文様で彩っている。

僕が

「めちゃくちゃカッコいいじゃないか!」

と感心して駆け寄ると、元少年は

「だろ?」

という感じで応えつつ、その由来を語る。どうやらヤンキーのファミリーに婿入りし、姑の手引きによって戦士の位階を得たらしい。彼の耳は耳たぶの部分が直線的に切り離され、紐で耳本体にぶら下がっている。すごい。

三語牛の夢

子ども向け遊戯のプロトコルを紹介する記事を読んでいる。

「神経衰弱」
赤、青、黄、(何か)の4色の折り紙を用意する。折り紙の図形1種類につき2つずつオブジェクトを用意する。それらを4つの籠に分けて入れておく。2つのオブジェクトを揃えたら手持ちに加える。……

神経衰弱だから、2つ揃えば手に加わるのは当たり前だ。さらに詳細を見ていこう。

赤、青、黄、(何か)の色ごとにグループを分けて「店の道具」や「レジ」を作る。赤グループの「レジ」、ずいぶん作りが几帳面ですね。青グループではジュークボックスのような形で面白い(個性を楽しみながら作りましょう)。日曜にバザーが開かれているような広場で、子供会の面々が遊びの準備をしている風景が流れている。昭和の子ども向け図鑑のような映像。……

お金(トークン)を扱う遊びなので、子どもが会計を間違えてしまうこともあります。こうしたことはいずれ学校でも習いますが、対応を一緒に考えてみましょう。例:値引きを忘れて2シリング多く受け取ってしまった女の子 → 2シリングは「お茶代」ということにして「お茶」を渡す

怪談:このような遊びの会で使われるお金は「死んだばかりの校長先生の埋葬を後回しにして、その代金を流用して間に合わせたものだ」という怪談が出回ることがあります。学校で起こりがちなことなので、対応を考えておきましょう。

……この部分(怪談への対応)は新聞記事の切り抜きだ。僕はいつの間にかスクラップブックを読んでいた。新聞紙は古びてねっとりしており、気持ちが悪い(糊が表面に染み出ているのか)。

新聞はさらに凄惨な事件を紹介している。

傷病により死んだと思われていた者(容疑者)が、意識朦朧のまま病院から抜け出して遊びの会に現れた。一度死んだ者だからきわめて危険だが、周りはそれに気付くことができない。ある少年が容疑者に話しかけてしまう。……夜、少年が用事のため学校までやって来ると、そこでふたたび容疑者に出会う。容疑者は意識朦朧のまま、体罰精神にかられて少年を残虐に殺す。「余計なおしゃべりを抑えられず、三語も喋ってしまうような子供は牛のように殺される。以て三語牛と称す」殺人者はインディアンの諺を語る。

めしにしましょうの新展開の夢

僕は「スプラトゥーンに出てきた料理を食べるイベント」にやって来ている。大盛況でパブはすし詰め。カレーのような何かを食べる。

混雑の中、自分は美しいマーメイドになっており、服が剥がれそうになって、あわてて潜れる地面を探す。マドハンドか泥人形のような参加者が潜らせてくれる(人魚は、この種族のいるマスでボタンを押すと地面に潜れる)。その気遣いに感謝する。

東方風神録のような艦これのゲームをやっている(たぶん弟と)。横スクロールシューティング。自分のキャラは何らかの潜水艦で、魚雷を打てる。キャラを進行方向に動かしつつ撃つと弾の加速が速くなる、などのテクニックを使いながら打ちまくるが、相手もなかなか倒れない。

めしにしましょうの二巻を手に入れる。現実と異なり、黒に緑のモンスターエナジーのようなカバーデザイン。以下、その新展開。

主人公の未来から来たような男は、異世界ものの主人公のような物腰で、柔らかながらも激しやすい性格である。感染を避ける防護スーツのようなものに身を包んでいる。主人公は、潰れた喫茶店のマスターのような屈強かつ怪しげな老人にぞんざいな扱いを受け、激する。そのまま格闘戦になだれ込みそうになるが、主人公の知り合いである屈強で上半身裸の男が現れ、争いを止める。三人の屈強な男は無言で互いを認め合う。みな屈強で半裸である。

青梅川おめがたちはパワーアーマーに身を包み、蟹を撃ちに山野に来ている。川に浸かりながら一同は進み、モデルガンで野生の蟹を撃つ。その作画は精緻で、コマ割りも何かのSFアクションのパロディらしくなっている。蟹は食材にする。

異世界から来た、パワーアーマーに身を包んだ金髪の男が登場する。彼は異世界ものの重要人物のような影のある物腰で、おめがたちに助力する。

幕間にシェアハウスの紹介記事が入る。「生きにくすぎハウス」「写真で分かるように、子供には少々生きにくい環境であったろう『生きやすさハウス』を改造して作られたシェアハウス。神戸。」元は児童福祉施設のようだ。写真には窓からの景色が映っており、所在地が都市郊外のやや不便な立地であることが確認できる。巨大な橋とビル群が見える。手前には遊具のある広場が見える(元の施設の名残)。

青梅川おめがはホームページかニコ生か何かで、答えが全部「改憲」のアンケートを作っている。「改憲が駄目だったとき用に…」と別の言葉を探していると、大脳子が声をかける。

色校に詳しいカラーマネジメントのプロが登場する。それは猫めいた老婆の印象を与える背の低い女性で、ねぎ姉さんの目をしている。青梅川おめがは反発し、猫の戦いのような戦いが起こる。

孤児院から来た二人の少女が登場する。それらは異世界ものの孤児のような物腰で、パワーアーマーのような武装を部分的に付けている。一人はキルミーベイベーのソーニャを赤毛にしたような不器用な少女で、もう一人はけもフレのフェネックを妹にしたような、人を依存させるのが得意なキャラである。ソーニャは躍りが上手くないために、孤児院での地位を上げられずにいるらしい。躍りは性的なサービスで、訪れる富裕層のために半裸で共される。

ここまでめしにしましょうの新展開。

僕はこれらの展開について弟に語ろうとして、単行本を持って弟の部屋に行く。時刻は朝、弟は学校に行くところであるが、5分ほどゆとりがある。僕はとりとめなく喋る。弟はとりとめなく聞いている。弟は弟で一巻を買っているようなので、今日の帰りにでも二巻を買ってくることだろう。

弟は出掛け、僕は暇なので、ふすまにもたれながら二巻を読み返す。母が机で書き物を始めている。気だるい朝。

手塚治虫の新作の夢

手塚治虫タッチの漫画として進行する。

日本の野山を日本軍の兵士が敗走している。少数。敵兵に追われている。ススキ野のように背丈ぐらいのまばらな植物の間を縫って歩く。いつしか敵兵と日本兵は混じって歩いているが、互いを認識していない。舞台的表現。「組になるには鹿もいない」という歌がモノローグで書かれる。「隠れられる偽装先もない」というニュアンス。絵は確かに手塚治虫タッチだが、不気味で手塚治虫離れしている。

兵たちは捕まり、地下の秘密施設に入れられる。戦争は既に終わっており、日本兵も敵兵も非公式の活動である。日本兵の荷物は水槽に入れられ、その中に携帯電話もある。

敵兵「通信機器を持ってないだろうな」
日本兵「スマホ」

敵兵「何!まずい!」あわてて水槽を確かめようとする
日本兵「ウソだよ、wifiがあるわけねえじゃねえか」

敵兵「なーんだ」
日本兵「ガラケーだから逆に通じるんだ!」

時代設定を無視したギャグにより、情報は漏れていた。

その展開は無視して、施設から敵国の金持ちに電話がかかる。金持ちは水木しげるの顔(水木しげる漫画の中の)であり「珍しいキャストだ」と思う。敵国の金持ちは、捕まって洗脳された日本兵の「懺悔」を受け、日本兵を「赦す」。金持ちは何らかの形で安全と自己満足を買っているものとみえる。

作者(手塚治虫)が登場する。捕まった人の一人という設定で、漫画家として苦労しているというネタを喋りまくる。他漫画家への黒い感情が勢いよく書かれたあと、「でもこれしかないんですヨッ!」と言いながら、捕まっているにもかかわらず原稿をすごい勢いで仕上げている(擬音「ババババーッ」)。手塚治虫のデザインが二頭身に近く、顔もカートゥーン寄りで見たことがないもの。鬼気迫る勢いと、手塚治虫らしい展開でありながら手塚治虫らしさを逸脱するぶっちゃけに驚く。

この辺りでうっすら目が覚め、オチまで見ようと試みるが、手塚治虫を紹介する雑誌記事のような紙面になり、うやむや。手塚治虫が幼い頃別れた友人との交流を描く「オレもう歩けへん」という漫画の紹介がされている。これもらしくない。「この世界の片隅に」風。

さらにオチを見ようと試みると、断片的に展開が挟み込まれる。ここからは混濁し、見た順番も怪しい。

捕まった兵が施設の中を脱走、あるいは侵入しようと逃げ回る。トイレの個室のドアが大量にあり、ドアを開けるとまたドアという空間を進んでいく。

ドカベンの岩鬼と山田を合わせたような大男が主人公ということになる。主人公の妹が殺される。主人公は軍でやってきたスパイ行為、あるいは捕まって行われた非人道行為の記憶を伏せて暮らしている。主人公は元敵兵の金髪の女(和装している)と暮らしている。金髪は記憶を失っている。

脱走する金髪の女が、施設に侵入していた兵たち(その中に主人公の男もいる)と出会う直前のシーン。女はトイレのドアだらけの空間を進んでいく。中で人が用を足している部屋も混ざっている。下の隙間から足を見て、避けて進んでいく。マグリットっぽい。

男はついにタブーを破り、過去の記憶を話すことになる。施設に置いてきた何らかが何十年ごしに作用し、何らかの応報が発生したらしい。金髪の女は何のことだか分からないが、軍に関わる単語を聞くと何かを思い出してしまいそうになる。

時間軸がかなり戻る。金髪の女と主人公の妹は旧知であり、妹が殺された際、真実を伏せて気丈らしく振る舞わなければならない場面が描かれる。「はい……はい……○○さん(妹)はデキもようてわたくしはいつも助けられてばかりで、かろうじて卒業したというような昔の有り様で……云々」

男は若者に混じって剣道をしているが、腕はよくなく、ただカニのように身を固めて試合をやりづらくさせるので疎んじられている。タブーを破るのとは別の世界線か。

死化粧師の夢

山奥で研修あるいは稽古に参加している。規模は大きく、200人くらいの参加者がいるように思える。

地面に双六の升目があり、陣取りゲームをしている。

泥だらけの場所でKと組手をしていて、泥だらけになる。激しくやり過ぎて、両手の指が全て絆創膏とアザだらけになり、シクシク痛む。

戦闘訓練は一時休み、巨大なゲームセンターのような場所で別の業務をする。Kは気遣ってくれる。しかし、急に全身がだるくなって動けなくなり、床に敷いてある布団に横たわる。監視員に見つかると罰せられるので、何とか這い出して辺りをさまよう。四肢の力が抜け、立てない。

映画のストーリーだったことになる。主人公の女の子は、テーマパークのような場所で課題に向き合っている。重ちーのような姿のいじめっ子に嫌がらせされるも、持ち前の明るさでクリアしていく……というような筋書。

主人公は新米のタコゾネスだったことになる。大成した後の逸見エリカのような先輩に指導される。〆の大訓練は2チームに分かれて行われるが、その際、味方チームの初代リーダーを勤めた大先輩らしい。一方、敵役の初代リーダーは別の有名な先輩で……といった話が盛り上がる。女学園もののノリ。

タコゾネスがインクリングに変装して、インクリングのテーマパークに紛れてウソの案内をする。そういう趣向の訓練。先輩が事前に注意してくれる。

「あんた喋った後に小さく鳴き声出すのやめな。それでバレるよ」
「これは習性なんですよぅ」

ウソの案内を無事終えるが、結局小さい鳴き声は出てしまっている。

映画のエンディング。登場した人物が一人ずつ描かれる。重ちーのようないじめっ子は、最後はツバを吐きつつも主人公の女の子に手を振り、応援する(ちょっと迷惑だが)。

カメラは地下に降りていく。そこには人気のないモールがあり、床や壁は白っぽく、仮面ライダー俳優のような外国人俳優のような男たちがいる。彼らは英語で喋っており、(しまった、字幕版じゃなかったかな)と僕は思う。ショーウインドウの中にはテレビがあり、スター・ウォーズの「フォースに目覚めるシーン」が流れている。ヨーダが映っている。何か、離れた場所で事態が動き出したのだ。このパートは続編の予告のらしい。

場所が変わり、そこから買い出しか何かで車に乗って出発する。Kも乗っている。

引率の教師のような人物が運転している。その運転は荒っぽく、大丈夫かなと思っていると、突然無理な追い越しをし始める。

「うわあ先生それは無理です!」

到底無理だろうという車と車の隙間を通過しようとして、ミラーを粉々に破壊してしまった。しかし先生はさらにアクセルを踏み、このまま逃げ切ろうとする。やがてパトカーが駆けつけ、我々は追い詰められしまう。

車は止められ、現場検証が始まる。我々の車の後部座席には事故の犠牲者が(いつの間にか)積み込まれている。刑事がそれを運び出しながら「ホトケだ」とか何とか言う。その通り、犠牲者は既に息絶えている。

犠牲者は背広を着た30代前半くらいの男で、ぱっと見外傷はない。いや、左足のつま先がスッパリ欠けている。断面からは赤紫色のシャーベットのような血が染み出ている。

刑事の一人が犠牲者を解体し始めている。左足の脛を縦に半分にスライスし、断面から血を絞り出している。そういう血抜き作業なのだろう。取材しようと思ってその断面をジッと見る。人体の断面は白地に紫の線で升目が書かれており、方眼紙のようだ。毛細血管か何かだろう。植物の断面の顕微鏡写真に似ている。それをぎゅっと絞ると赤紫色の血が滲み出てくる。

よく見れば、解体をしている刑事はJである。作業について訊くと、Jは仕事をしながら答えてくれる。曰く、犠牲者の頭の皮を剥いでおいて、あとで立て掛けた板に沿わせながら染料を流す。そうやって毛髪を綺麗に染めてやる。そういう作業があるらしい。つまりJは死化粧師をやっていて、人体をパーツ単位で整えて葬儀までに組み立て直すらしい。

僕は、氏が意外な職能を身に付けることになった経緯が気になり、尋ねる。

「しかしまた、いつの間に死化粧師を始めたんですか?」
「え?」(聞き取れなかったらしい)
「死化粧……エンバーミングを始めたんですか?」
「ああそれは」

玄関のチャイムが鳴って目が覚める。

緑色の虫の夢

住んだことのない家に帰省している。何らかが起きて、不審な10匹くらいの虫を部屋の中に放してしまう。それは大小様々な気味の悪い虫で、カブトムシの幼虫をもちみたいにだらしなくした感じである。芋虫であるにもかかわらず羽蟻のような羽が生えていて、短い距離を飛ぶことができるようだ。

僕は咄嗟にプラスチックの虫かごを二つ棚から下ろし、弟と協力して虫を回収しようとする。割り箸で、素早く5匹ほど捕まえてかごに放り込む。ところが、虫かごは汚水に満たされていて、放り込んだ虫は身動きを止めて浮かび上がってしまっている。水に弱いのか、汚い水なのが悪いのか、とにかくこれでは死んでしまうかもしれない。

この時、虫は透明な緑色のクラゲみたいな姿に変わっている。

虫を死なせたくない(観察したい)ので、虫かごを流しに持っていって水を流そうとする。が、虫もいっしょに流してしまう。生ごみ受けには残飯がたくさん詰まっており、虫もそこにまだ引っ掛かっているだろう。慌てて残飯を掻き分け、虫を手でつまんでかごに戻す。

が、触った指に痛みが走る。痛みというかヒリつく感じで、見れば触った部分の皮膚の色が黄色く薄くなってしまっている。

「やられた、刺胞のようなものが表面にあって、触ると刺される感じだ」と弟に注意を促す。と、弟は「知ってる。もう刺された」と答える。「じゃあ言えよ!」と腹を立てて返す。情報共有すれば片方は刺されずに済んだのに。

「とにかく対処法をググるとかしてくれ」と弟に頼み、流しに残っている虫を拾おうとする。弟は何か要領が悪くもたついていて、その度に僕は注意する。その要領の悪さに、ふと自分の会社員の時の感じを重ねる。

母がいきなり泣き出し、「服の襟のところのサイズ、調整したやつ、どうだった? お祖母ちゃんのところに置いてきたチョコとか、もうなくなったって」と言ってくる。祖母と電話しているようだ。僕は「小さくはなくなったけどぴったりでもないって感じかな。(チョコは)まあなくなるだろう」と答える。

今夜あたり祖母の家の方に泊まろうか、いや今日はいいかと考える。(祖母が実家の近くで一人暮らししている設定)

恐怖の兄弟の夢

映画合宿のような場で映画を観ている。中年男四人が車に乗ってドタバタするコメディ。運転が下手すぎて、そこらの家の塀にぶつかりまくる。塀に空いた穴がワープゲートになり、違う場所に移動する。

ワニ人間やアマゾネスの軍と主人公たちが戦うのを、上から見下ろしている。

しずかちゃんがアマゾネスに捕まり、煮え湯に投げ入れられようとしている。

恐怖映画、または夢中夢。暴力を振るう兄弟または親戚に立ち向かう主人公。相手をゾンビか化け物のように感じている。ソファの上で組み付いて殴りあっているうちに、互いに互いを「我々は似ている、同じだ」と共感し始める。すると肉体までもが溶けたように融合し、一つの妖怪になってしまう。ゾッとするような相手と融合してしまっている恐怖。相手の肌の感触は冷たく、あるいは生ぬるく、視線を向けられるとおぞましい。

身をよじって目が覚める(夢の中で)。

fallout4日記 恐怖!ダンウィッチ・ボーラー2

あらすじ:ここからが真のダンウィッチ・ボーラーだ

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あ~いやだないやだな。屋内系は怖いんだよなあ……

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いつも通り慎重に進んでいく。遠くからスコープで撃って、さっと逃げて、敵側の騒ぎが収まったらまた撃つ。FPSが苦手なのもあるけど、性格が臆病なのが大きく、わりと何をやってもそういうスタイルになる。

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敵を倒しながら進んでいく。戦前は何かの採掘所だったらしく、大きく第1~第4ステーションに分かれているようだ。ターミナルの情報を拾っていくと、どうやら第4ステーションで問題が発生して、各ステーションの班長が集まることになっていたらしい。

地鳴りの表現か、一定間隔でコントローラーが震えるのが邪魔くさい。最初は邪魔くさいだけなんだけど、進むにつれて不穏な雰囲気を帯びてくるように感じられる。

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いやだな~と思いながら進んでいくと深い竪穴にたどり着き、下からさらにレイダーが湧いてきた。あわてて逃げると、ボス個体らしきキャラが追って上がってきた。

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顔に入れ墨をしてちょっといい女風。記念に食べることにする。

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よし……。
ボスを倒したのでクエストは完了だが、このロケーションにはまだ先があるらしい。
レイダーのターミナルを見ると、第4ステーションに「恐ろしい何か」がいて、それを閉じ込めてある状態だという。フェラルグールのことではないらしい。ノイローゼ気味に「明かりの中にいれば安全だ」などと綴られている。第4ステーションへ続く扉には鎖がかけられ、固く閉ざされている……。

既に結構怖い。正直帰りたいんだけど、ここまで来たら行かねばなるまいと扉を開ける。
 
 
中には道が続いており、要所要所でいちいち怖い。ドキドキしながら進むはめになった。
怖すぎて、スクショをあまり撮ってない。フェラルグールだらけだったということは言える。レベルがわりと高く、なかなか倒しきれない。

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ぎょえー!!

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ウワー!!

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ああああ!!

群れに遭遇したらすぐ爆発物を投げるんだけど、投げすぎて在庫が無くなってしまった。殴られるとすぐ手足が折れ、スティムパックもどんどん減る。薬物もガンガン消費。2~3回死んだ。

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伝説のグールがちょこちょこ出てきたので、レジェンド装備をいくつか入手した。微妙な性能だが…。

とにかく怖かったが、結局「恐ろしい何か」が何だったのかはよく分からなかった。どうもクトゥルフオチらしい。最深部に着いたら邪神崇拝の祭壇が水没していて、邪神のレジェンド装備が置いてあった。班長たちはフェラル化していた。

まあオチは確認したということで、戻ろう。
ようやく地上に帰れる……。

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おわあああ!!

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まだ敵が結構出てくる! もう弾薬がないので、普段使わないリボルバーに持ち替え。改造してなくて使いにくい!
 
 
命からがら脱出したのだった。
 
 
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あ~

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やっと一息。

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死ぬかと思った…
 
かくしてダンウィッチ・ボーラーのクエストは完了。 
 
 
 
おまけ

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最深部で潜水時間が長すぎて溺死した。

fallout4日記 恐怖!ダンウィッチ・ボーラー1

あらすじ:あてどなく放浪していると…

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タイトル画面に使われそうな画が撮れた。

現在地はダイヤモンドシティ北の川を横切り、パラディン・ダンスのイベントがある辺りの区域。ダンスの区域に向かってしまうとグールが沢山いて嫌なので、北東の方に進む。

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日が暮れては鉄塔のふもとに泊まり…

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作業台を見つけては拾った銃を解体する。定住拠点を作らないプレイなので、作業台を見つけた時しか作業できない。思えば、拠点に台が揃っていると野外の台はありがたみが薄かった。

バックパックを600くらいに拡張しているとはいえ、無限に持てるわけではないので、ちょくちょく解体や取捨選択が必要になる。適度に作業があって悪くないバランスだと思う。

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やがて、ビニールハウスのある小さな拠点にたどり着いた。

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住民の悩みを聞く。
「レイダーたちに悩まされてる。…何とかしてくれないか?例えば…ここにはもう来ないように奴らを説得するとか」

この手の依頼は「殲滅してくれ」というのが基本なので、「説得するとか」などと柔らかく言ってくるのは珍しく感じる。しかし、ゲームシステム上は殲滅するしかないので白々しい。

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やってみよう。
行ってみたい方向と合っているので、ダンウィッチ・ボーラーなる場所に向かうことにする。

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GOジョニィGO!

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花を摘んだり…

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狩猟をしたりしてピクニック気分で進むと

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はやダンウィッチ・ボーラーに着いた。
巨大な竪穴があり、そこらじゅうにレイダーが陣取っているらしい。いつものやり方でいくなら、高台を見つけて狙撃で数を減らしたいところ。
高台を求めて辺りの地形を確認していると……

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わりとすぐ横に伝説のデスクローがいた!

ぎょええ!!

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正面から戦うのは無理なので、とりあえず敵が登りにくいような場所に登る。回り込まれたら登られてしまうが、けっこう距離もあるし、ここから倒せるんじゃないだろうか。

ということでチクチク撃ってみると、デスクローは大きく回り込んでくる動き。しかしそのルート上にはレイダーたちが集まっている……

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しばし銃声や爆発音が響いた後、経験値が入った。レイダーがデスクローを倒したらしい。
もっと長期戦になるかと思ったらすぐ倒されてしまった、まだレイダーいるだろうなあ、と思いながら様子を伺っていると

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見つかった! レイダーがわらわら襲ってくる。

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パワーアーマーを着たレイダーも出現!

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ピストルがあまり通じない。ショットガンを構えて引き撃ちを繰り返し、大立ち回りの末やっつけた。

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頭部パーツを壊したけど、それによってダメージが通りやすくはなるんだろうか? 感覚的にはあまり通っている気がしなかった。全パーツの合計値が装甲になるだけで、「パーツを壊してその部位を狙う」とかは意味ないのだろうか。

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これでいよいよ竪穴を降りていくことができる。残党を掃討しながら降りていくと……

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最下層でデスクローが死んでいた。墜落死したんじゃないだろうか。他のロケーションならもっと面白い展開が見れただろうに。

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さらに降りていくと扉がある。
「ダンウィッチ・ボーラー」
なるほど、ここからがダンウィッチ・ボーラーというわけだ。

つづく

2017初夢

朝。現実にはない、古そうな木造の実家にいる。弟と同室で起きたところ。

駄菓子が三箱あり、中身は簡易ケーキのような甘い立方体である。朝食代わりにそれを食べたい。

お菓子を作るアプリを新しく出したので、そのテストプレイをしたりする。

上の階に住んでいる知らない人が出勤のため降りてくる。駄菓子を踏まれないよう、隅に寄せる。その人の顔は見ない。

僕はその日の昼食を買うため、父に千円いくらか貰っている。弟が、昼食のために何百円かくれというので、そこから何百円か渡す。弟は登校する。

父が起きてきて、テーブルで食事をとる。その横で僕はノートPCを広げる。現実には描いていない漫画のページや、漫画関係のメールのやり取りがある。

置いてある枝豆を食べるが、既に空になっているさやがちらほらある。

父に何百円かくれと言う? 父は、弟にもやったからなあと困った様子。月末だからかみんなお金がない。やがて祖父が降りてきて、同じようなやりとりをする?(現実にはいない、父の下りのリフレインのために出てきたような祖父)

弟はどういう生活をしているのか父に訊く。弟は重病を患っており、余命一年とかであるとは知っている。まだ歩くことはできるので、病院に併設された特殊な学校に行っているのだ。その様子を訊いたものである。

父曰く、弟は海の近くの学校までバスに乗り、途中から歩くが、学校の間近に横断歩道があり、そこは信号が四時間待ちであるという。「陸上競技場並みだ」とのこと(よくわからない。42.195キロと四時間を同じくらい長いと言いたいのか)。そこは、満潮の時は水に浸かる道である。

このように日常について話すことで、弟が遠からず死ぬという認識を和らげようとしている。