確かな未来の夢

実家。深夜。寝なければならないが、一人まだ起きている。リビングでPCを見ている。たまたまそういうサイトに行き着いたとかの流れで、英語か何かのおさらいをしている。明日は週の始めであり、学校か何かである。曜日を数え、次の休みまで四日か、まあ今週は短くて良かったな、などと考えている。もう午前2時とか4時は回っていると思う。

母が起きてくる。僕はトイレにいる。母は僕が起きていることで怒っているかと思うが、意外にも怒ってはいない。僕はYシャツか何かを着替えてトイレを出る。時計を見るとまだ一時半であり、得した気分になる。

夕食前。母は台所に立ち、弟は何か課題があるらしく、テーブルで紙に何事かを書きながら考えている。僕は気楽に過ごしていて、弟の邪魔をする。

弟は考えあぐね、「やはりここからは泥臭い作業をするしかないか……」などと言っている。僕は、大海に落ちた目標点を目指して泳がねばなるまい、と茶化して、それを絵に描く。

確かな未来

「確かな未来」と名付けよう、と言って絵を提出する。「当てどない徒労」という茶化しだが、雰囲気は和やかである。

硫黄島の夢

実家。弟、母、父が出てくる。

トイレに入ろうとすると弟が先に入る。順番を待つ。父がさらに列に加わる。

確定申告のことで引っ掛かり、母に話す。弟が、右辺がゴルゴ1、ゴルゴ2、ゴルゴ3……ゴルゴ13になる数式を順に紙に書いている。

就活か何かで硫黄島を訪れる。案内者はメガネの女子であり、他何人かで来ている。硫黄島は周囲数百メートルの小島だが、全体が特殊な岩石の砂利で埋め尽くされており、歩くと岩石がカチャカチャ音をたてる。

曇った緑色の岩石を見つけて拾う。

緑色の岩石の塊を見つける。メガネの女子は驚き興奮する。これは一見エメラルドとかではないが、磨けば分からない。何らかの産業になるかもしれない。しかし岩石の総量はあまりなさそうである。

半地下になっている空洞を見つける。そこには円柱状にピンクの岩石を繋げた棒や、マストのミニチュアのような棒状の岩石が斜めに立っていた。メガネの女子は驚き興奮する。これらはスペイン人が残した人工物のように見えるが、鍾乳石のような自然物なのかもしれない。いずれにせよ貴重であり、手を触れて壊せば何らかの犯罪に当たるだろう。傍らにゴルフバッグのようなものが置いてあるが、これは今日別の場所から上陸した来島者が置いているだけだろう。そういえば、こういう島から石を持ち帰ることは違法であるから、さっきの緑色の石も駄目だと気付く。残念だ。

海底のアトランティス遺跡に来ている。キトラ古墳のように、これによく似た様式の遺跡がヨーロッパにあるが、いずれが古いかは分かっていないらしい。

アトランティスの隅っこにあるトイレに入る。

昭和のパレードの夢

保健室のようなところで中学のクラスメイトと授業を受けている。それは女性教師とクラスメイトと僕の三人で簡単なゲームをやるというもので、我々は模造紙を広げて升目を書き、そこにマジックインキで書き込んでいく。最後に点数を足していくが、女性教師は全体的にいい加減で、授業としてもゲームとしてもいまいち成り立っている気がしない。僕は頭が回らず、計算がなかなか終わらない。クラスメイトは誰だか一定せず、さほど親しくないが、悪意もなく振る舞ってくれる相手のようである。どこか台風の日のような感じである。

映画の一コマ。「村に住む○○の父は馬を下知されており、それに跨がって一路旅をする云々」裸で馬に乗る、筋骨たくましいひげ面の男。中世の日本か西洋。辺りは土や岩剥き出しの荒れ地である。男は街外れにたどり着き、水飲み場から柄杓で水を飲む。男は昔のモールのような通りめいた屋内に入っていく。何かの任務を帯びているようだ。

男を追う者たちが現れる。四人ほどで紋付き姿である。彼らはさほど焦っておらず、身内話をしている。格上らしい男が懐から拳銃を取りだし、思わせ振りにチェックする。よもや激して仲間を撃つのではないか。しかし何事もなく、男たちは去っていく。一方、追われていた男は黒装束に着替えて建物から出、旅を続ける。

通りめいたモールに放送が響き渡る。通例のパレードが今から始まるようだ。客は道の端に退避するよう勧められる。ばけものが通りの真ん中を駆け抜けるため、その勢いは黒い獣の如し云々。僕は貧民のようになっており、パレードに喜びながら道の端にもたれる。やがて異様な雰囲気が始まり、狂った馬が道を駆け抜ける。追われていた男の任務はこれに参加することだったのかもしれない。

僕は昭和めいたデートで古いモールに来ており、そこでパレードに行き当たったらしい。パレードは見世物小屋の風情で、病人や身体障害者を異様な者として登場させる代物である。が、あからさまな作り物や安っぽい扮装も多く混じっており、そういう感じである。客はめいめい辺りに座り、パレードは廊下を勢いよく駆け抜けていく。僕は建物の奥に進んでいたため、運よくパレードが出てくる場所に陣取ることができた。パレードは一直線ではないため、ここだけが全キャラを見れるのである。僕は雰囲気に興奮し、来てよかったと同行者に話す。パレードの中のぬらりひょんのような男が、僕の背後にいた子供に「ぬらりひょんでしょ!?」と話しかけられる。ぬらりひょんは口を開かず、自分の頭を指さしたりしてそれっぽく振る舞う。何らかの妖怪が、僕の隣の隣にいる茶髪ボブカットの女に寄ってきて言う。「願ったな、では対価は?」ボブカットの女は持っていた風船を妖怪に渡す。どうやら、心中に願ったことを察知して叶えてくれる類の妖怪らしい。妖怪は立ち去り、女は「パレードでよかったわ。本物なら私は今頃……」とつぶやく。

係の人たちが後片付けを始めている。白い三角巾を付けたパートのおばちゃんたちが、くたびれたテディベアを鉄の骨組みむき出しのリヤカーに積見込んでいる。テディベアは一つ一つ鉄の籠に入れられており、全体として篭の重量の方がはるかに重そうである。おばちゃんたちは昭和風の非効率さをかこち合う。しかし、これがここのフレーバーでありルールなのだ。

僕とデート相手とその友人の女性は道端のテラスで一息つく。そこに皿洗いの女性たちの列が通りかかる。僕は皿を割ったか、あるいは単に彼女らに話しかけただけだが、彼女らの動きにたちまち巻き込まれ、モール内のファミレスへと連れ去られてしまう。このモールには就活生が全く来ないので、働き手を貪欲に求めているのだ。僕は何とか逃げ出し、デート相手の元に戻ろうとする。足が重く歩きづらい。辺りは日曜で、花見の公園のように子供がうろついている。二人は待っていてくれ、何とか合流できた。

帰ってきた弟の夢

Aや何人かとの飲み会があるが、支度をしていない。20時からだったような気がするが既に19時を過ぎていて、遅刻しそうである。しかし時間は決まっていなかったのではと思い、LINE的なものに「決まっていなかったのでは」と書く。直後、ログを見て、21時からということで落ち着いていたことに気付く。「あ、申し訳ない、21:00になっていたな」と書き込む。

場所は母方の実家の二階のようであるが、判然としない。母は出掛けている。自分は先週くらいに風邪をひいていたような気がする。その時、学校から届いたプリントが椅子の上に数枚ある。母は、このプリントが僕由来のものか弟由来のものか分からなくなってしまったらしい。母が帰ってきたらその辺を説明する手間が生じるだろう。

ぐだぐだしていたら20時を回ってしまった。着替えすらできていない。LINE的なものを見ると、先程の自分の書き込みは「20:40からになっていたな」というものになっていた。間違えてその時の現在時刻を書いてしまったらしい。訂正しようとする。

その時、母が階段を上がって帰ってくる。声は明るく、体が何だか細い。

「ただいま、×××(弟の名)が帰ってきたところだよ」

母の体が細いのではなく、母が弟の遺体を抱えていた。僕は咄嗟に理解して

「別人だったということなの?」

と答える。荼毘にふした遺体は別人で、いま本人の方が見つかったということらしい。裸の遺体を母が椅子に座らせる。その体は最近死んだかのように新鮮で、冷たいが、西日を浴びてかなり暖まっている。母と共に遺体を抱き締めるが、強烈に「そんなはずはない」という理性がはたらいて、続きが気になりながら目が覚める。

弟の熱の夢

小学生の時住んでいたマンションにいる。

北欧かどこかの神話の本を読んでいる。マリオ3のゲーム画面が挿し絵として冒頭に置かれている。おそらくマリオ3の表現に北欧神話の影響があるということなのだろう。ノコノコにおにぎりを食べさせて巨大にし、その甲羅を使う無限機アップ方法の動画が流れる。

弟が高熱を出し、その状態のまま外にふらふら出ていったらしい。僕と母が後を追おうとすると、母の携帯電話に弟の担任から電話がかかってきて、足止めを食う。僕は電話が終わるのを待たず、弟を追ってマンションの廊下に出る。

眼下の広場では大勢の子供が遊んでいる。弟の姿は見当たらない。母が追い付いてくる。下の広場に弟のカバンが落ちていたらしい。

僕は自分の携帯電話を持たずに出てきたので、母と連絡が取れるようにしておきたいと思い、いったん部屋に戻ろうとする。母も一緒に来る。エスカレーターのように上に登っていく。ピアノの楽譜が空中を流れていく。その楽譜は、「悪さをした子供が死の罰を受ける」というような内容の、教育としては野蛮な、古い童謡の楽譜である。

弟は死んだのだから探しても見つかるはずがない、と思い至り目が覚める。

下の弟の夢

自転車で走りながら弟のことを考えている。弟が死んだとしたら、今生きている弟は何だろう。確かに、弟は二人いて、死んだのは上の弟なのだと考える。そうだとすると、下の弟の名前は何というのだったか、思い出せない。

繰り返しの夢

(夢から覚めるとまた夢、の強力なもの。実際は実家の弟の部屋で寝ていて、基本、そこで目が覚めるところから始まる。全部で10~20ループはした気がするが、全部は覚えていない。ループの冒頭でリフレインの呪文のようなものが3フレーズほど流れる。
 あたまがあらた
 たじまにたしか
といった1フレーズで韻を踏むもの。)

目が覚める。階段を這って降り、リビングで母と話す。床の感触などから、これこそようやく現実だと思う。

目が覚める。トイレに座り、その冷たさなどから確かな現実だと思う。この時点で5~10回はループしたと感じている。

3Dゲームか何かの中。背中の大きく開いたロボットに搭乗してデバッグをしている。バグのため物のサイズ感がおかしく、一行(パーティらしきもの)は等身大の人間でありながらビルや屋根の上を飛び移れる大きさである。あくまでバグなので進行できるようにはできておらず、少し屋根を飛び移ると、もう次のビルへは登れなさそうである。迂回していって工房の中に入る。工房は石造りで、漫画家のラフ絵や版画の版木のようなものが沢山置いてある。それらの物品から好きなものを選び、持ち帰ろうとする。「どうせ現実にも同じものがあるのだが……」と思う(現実でも工房に勤めていると思っている)。このあたりで、これが夢であり、自分の意識が強く残っていることに気づく。気付いたことによって目が覚めていってしまうのが分かる。

目が覚める。4~5回は実家内の同じような繰り返し。目が覚めないのではないかという恐怖を感じ始める。

目が覚める。階下からワイパーをかけながら女性が上がってくる。その女性はいとこの名を名乗る、ビリジアンの服を着た昭和のレコード写真のような化粧の女性で、馴れ馴れしく近づいてくる。女の顔に手をつくと、ぐにゃぐにゃと変形する。「ぐにゃぐにゃするよ!」と言うと「別にいいじゃない」と返答してくる。

激しく頭を振ってみると目が覚めた。しかしまだ夢である。

皇帝への貢ぎ物の夢

学校の教室。テストが行われる。図で回答する問題などもある。

自分の机を運んで動かす。その時、手に持っていた何か四角いもので近くにいた男子生徒の腕を擦ってしまう。怪我にはならなかったが、その生徒が長々と話しかけてくる。彼はがっちりめの体格だが、スポーティではない。擦った右腕(向かい合って左側)を見せてくる。その肌は皮膚病で鱗のようになっており、体液か薬がにじんでいる。薬を塗ってテーピングする必要があるらしい。それで、少し擦っただけでもダメージが大きかったのかもしれない。僕は改めて謝る。

仕事で、骨占いの道具をRから渡されるが、自分に使える物ではない。それはバラバラにした背骨の節のような数個の骨である。

和風建築の一室にいる。仕事で皇帝への貢物を預かる。それは絹の布の束や、経典を入れるポケットが付いたランチョンマットのような布の束などである。絹の束は手ざわりがふんわりしている。職人から、骨占いの道具は使っているかと問われる。自分には占術の技術がないから、それは使っていない。

中国の皇帝のような皇帝に謁見している。謁見室には人間の二~三倍くらいの背丈の象牙の皇帝像があり、自分とその妻(現実にいない人物)はそれにひれ伏している。本物の皇帝はその裏あるいは部屋のどこかから覗き見ているのだ。妻が、託された貢ぎ物を荷物から取り出す。しかしその動作は雑で、単にその辺に置く感じである。布に包むなどの配慮もしていない。悪気はないものの、礼儀も行き届いていない。

床に置かれた貢物を僕がきちんと揃えたり数えたりしていると、妻が服を着替えて再入場してくる。その服は金か黄土色っぽい刺繍が前面にされた、黄緑がかった中国的な服である。ファッションを楽しんでいるようである。僕は遊びに来たわけじゃないと腹を立てるが、この任務がそもそも妻に託されたものであることを思い出す。僕は自省し、妻のやり方を妨げまいと考える。皇帝が妻を見初めたのだ。

僕は自分の任務について回想録風に考えながら、赤みがかった石板にギリシア文字のような字を書いている。

人影の夢

シェアハウス(現実にない)に逗留しているようだ。魔女に攻撃を受け、致命的な何かのルールを見破りながら逃げる(詳細覚えていない)。最終的に、父をかばいながら車に乗って逃げる。ある地点で、車も父も消滅させられてしまう。それらは何か別の姿に変えられたようだ。父を見つけるため、散らばった物品を一つずつ床に並べる。床に転がっていたフリスクを食べるが「あっ、これだったかも?」と思う(しかし多分それではない)。

中国製の緑色の箱が出てくる。その中には弟が折った折り紙が詰まっていて、幼少時に僕にあてたものらしい。誰か知らない女性にそれを見せながら、悲しくなって泣く。

シェアハウスに徒歩で帰る。ハウスの隣にラーメン屋があり、そこの店員の男性と歩く方向が同じだったため「ついてきてる?」と誤解されている。男性がラーメン屋に入る時、僕と道が分かれたので、男性はほっとして何か呟く。僕はそれに気づいて「も~違いますよ」と言う。

シェアハウスはウナギの寝床状になっており、壁に沿って長いベンチがある。ベンチや椅子、低いテーブルが多数並んでおり、ごちゃごちゃした喫茶店という感じである。ただしベンチやテーブルはほぼすべて木製で、ログハウス感がある。そこに十数人の若者が雑魚寝で暮らしている。

シェアハウスに帰るとほとんど人がおらず、照明も落ちている。「今日は誰もいないのかな」と思って自分の領域に行く。入り口を振り返ると、よく見るとそれなりに人がいる。「ああ、ボードゲームをしてたんですか」と言おうとする(が、声が上手く出なかった気がする)。

自分の領域のそばにモスグリーンの服を着た女性が座っている。それはサブカルっぽいマッシュルームカットで茶髪の女性であり、魔女のシークエンスにも度々登場していた気がする。敵意はないが特殊なキャラクターらしい。正体を尋ねると普通に答えてくるが、上手く聞き取れない。「喉のところでぱっくり切れて云々」「火事がどうの」というような話をしている。僕は、急須の化身か何かかと考える(蓋が開く=喉のところで切れる)。

その後、布を被って眠りにつく。すると床が沈み始め、ベッドごと暗い空間に落ちていく。そこは二段ベッドが縦横に積み上げられた空間で、子供のようなものがちらほら寝ている。全体的に木製である。その中をディズニーランドのアトラクションのように自動で通り過ぎていく。

時々、「この世を管理する一者」のような人影が辺りをよぎる。すると衝撃的な恐怖がこみ上げ「ヒエッ」と声が出る。

二段ベッドの空間から階段のある空間に出て、その上にボロボロの木の扉がある。それを手で破ると、古代遺跡のような造形の巨大な壁がある空間に出る。空間は暗く青みがかっていて何となく怖い。さらに進んで夜空の下に出る。月の中にも「一者」の影がよぎる。空の方にどんどん上昇していくと、星空や月が平面であることが分かり、それを突き破る。

そのようなことを繰り返して昇っていくと、やがて普通の町に出る。そこは緑のあるオフィス街で、川が流れており、真昼で、人が沢山いる。このあたりで通常の夢とは違うことに気付く。ショッピングモールの服屋に入り、すぐ出る。看板の文字などを覚えようとする(結局忘れた)。吹き抜けの小さなショッピングモールに入り、「ここは子供の頃に来た」と思う(現実には心当たりがない)。ずっとアトラクション状態で、自動で移動していく。

空港のような巨大な吹き抜けのショッピングモールに来る。そこで「これが明晰夢だ」と気付く。景色が異様に鮮明に感じられるためである。蕎麦屋の木の扉に「無許可ではNO」と書いた張り紙がある。そこにペニスを入れるとガリガリと振動しながら圧迫される感覚があり、恐怖を覚える。慌てて立ち去ろうとすると、モールの床に横たわり、再び床が沈んでいく。

最初と同じく二段ベッドの空間、階段のある空間を通り、木の扉を破る。FFっぽい何かのゲームの四天王っぽいキャラクターの巨大な像や、伝説のポケモンの像がある。それらを通り過ぎ、古代遺跡に出る。いずれもハリボテ感があり、「これらは見せかけだ」と思う。「一者」は出てこない。フリークライミングのジムのような、オレンジ色の壁に色んなものが埋め込まれた空間に出る。そこには無数の缶バッジが掛かっており、ポケモンや好きな同人作家の絵のバッジがある。上の方にスヌーピーの缶バッジが三つ並んで掛かっている。自分のではない手から何かのバッジを渡される。見るとスヌーピーのバッジだが、取り落としてしまう。

街までは行かないまま、徐々に目が覚める。

見積もりの夢

実家にいる。祖母に関して、Cからもらった見積もりを弟から見せてもらう。それは総額二千万といくらかの見積もりで、介護施設への送迎などの他、「mixiの日記を適度に削除して、沖縄っぽい雰囲気を無くす」「ユーザーから希望があったのでBGMを何とか風に編曲する」など、必要性の疑われる項目も含まれている。PCの知識が一定あれば、mixiは自分で編集すればいいし、ユーザーからmixiに寄せられた感想にすべて対応する必要はない。

だが、PC作業を自分がやるのかというと、やらないから外注することになったわけだし、Cにしてみれば、本業でないことはそもそもやりたくないだろうし、一括の見積もりだから、帳尻を合わせるためにそれらの項目が入っていることも考えられる。どうしたものかと思う。見積書は、父が着ているセーターのボーダーライン柄(紺と深緑)にモールス信号の要領で書き込まれており、僕はその服を掴みながら頭をひねっている。

人がプレイするゾンビゲームの画面を見ている。

大学のような場所。僕を後援してくれていた現実にはいない人物が、貴族の座を継ぐことになったらしい。彼は平安貴族と西欧風ファンタジーの合いの子みたいな服を着てキャンパスを歩いている。こちらには気付かない。

帰り道。Cがこちらに気付いていない状態で、「Aに会う」と言っているのがこちらに聞こえる。「ナルミ会」なる会を通して会うことになるだろうとのことである。自分を介してくれればいいのにと思う。

家に帰ればいいものを、うろついて喫茶店かどこかで作業をしようとしている。行き当たりばったりに路地をあるいていると、魚屋のバックヤードのようなところに入り込んでしまう。そこから表通りが見えるが、ガスボンベや箱に阻まれて通り抜けることはできない。店のおばちゃんが笑って「あんた、通れないよ」と言う。「そうですね」と言って少し引き返し、裏口から出る。その時、髪が少しほどけたので、外に出てから結び直そうとする。

そこに村人が集まりつつあり、「国語教育の必要性について」というようなことを話し合っている。「必要ない」という意見が多いようで、僕は反発したくなるが、口を出す立場でもない。なぜか髪がなかなか結べず、そこから動かない。